【2019年】

(7月1日)

立憲民主党の枝野幸男代表、国民民主党の玉木雄一郎代表、共産党の志位和夫委員長の野党3党首が1日、参院選沖縄選挙区
(改選数1)の野党統一候補を応援するため、那覇市の沖縄県庁前で街頭演説した。国会閉幕で参院選が事実上スタート
した後、3党首がそろって演説するのは初めて。社民党の照屋寛徳国対委員長らも参加し、共闘をアピールした。
枝野氏は「野党が力を合わせて自民党を倒し、沖縄からまっとうな民主主義を取り戻すのろしを上げていこう」と訴えた。玉木氏は「正直な政治を取り戻すため参院選は負けるわけにはいかない」と強調。志位氏は「野党共闘の発祥は沖縄だ」
と呼び掛けた。

(7月3日)
国民民主党は3日、党国民運動局のイベントキャラクター「こくみんうさぎ」を参院選(4日公示、21日投開票)に
向けた党公認キャラクターに格上げし、公認証を授与した。
うさぎをモチーフにしたゆるキャラ。5月末、党国民運動局のキャラクターとして発表されたが、意外な好評を得て、
公示日直前の緊急公認となった。「国民の声を聞く長い耳」と「現実を直視する大きな目」がチャームポイントだといい、
党のロゴマークであるオレンジと青の配色になっている。
平野博文幹事長(70)は「こくみんうさぎは非公認でしたが、いろんなところで出現し、活躍しているのを評価し、
明日からの選挙戦に向けて公認することと致しました。頑張って下さい。必ず当選するように」と証書を授与。ところが、
こくみんうさぎの両手(前脚?)は短いため、受け取れないピンチに。なんとか耳でサンドし、晴れて党公認となった。
国民民主党は旧民主党時代の2007年に政党マスコットの先駆け的存在「民主くん」を発表。ところが、有権者から
「ゆるくない」「かわいくない」という意見もあり、民進党に改称する16年に公認取り消しの憂き目に遭った。
過去の反省を活かし、今回はゆるさとかわいさを重視。国民運動局の女性スタッフを中心に意見をまとめ上げ、公式
インスタグラムの展開やLINEスタンプも発売。知名度の低さを課題とする党にとって、選挙戦の起爆剤となるか―。

(7月4日)
国民民主党の玉木雄一郎代表(50)が、4日に公示された参院選の第一声を静岡・掛川市で行った。
当初は、掛川城公園で同県の候補である榛葉賀津也氏(52)の出陣式と共に第一声を発するはずだったが、雨天のため
に場所を変更し、JR掛川駅前のホテルで実施。幸先の良くない?スタートとなったが、玉木氏は「(雨の影響で)支援者やスタッフの方にケガがあってはいけない。むしろ、迅速に対応、変更することができたのは良かったと思います」と
話した。
静岡選挙区は、立憲が新人の徳川家広氏(54)を擁立したことで、一気に全国有数の激戦区となり、注目度もアップ
した。玉木氏は「榛葉さんは日本にとって必要不可欠な人物。党にとっても最重要選挙区です。絶対に負ける訳にはいか
ないと思って、ここを選びました」と静岡を出発の地としたことを説明。「選挙戦では新しい経済政策を訴えることで
戦っていきたい」と力強く語った。

(7月5日)
第25回参院選は4日公示され、改選124議席(選挙区74、比例代表50)に選挙区215人、比例155人の
計370人が立候補を届け出た。前回2016年に続き全32の1人区で野党統一候補が実現した一方、改選数2の静岡
挙区では旧民主系勢力内で調整が進まず、立憲が「徳川宗家19代目」を名乗る新人の徳川家広氏(54)、国民が現職
の榛葉(しんば)賀津也参院幹事長(52)を擁立した。徳川家康の子孫が「ゆかりの地」を制するのか、それとも現職
が地元密着を武器に“外様”を退けるのか、注目が集まる。
4選を目指す榛葉氏は、地元の掛川城での出陣式を予定も、悪天候を考慮して午前6時に場所の変更を決定。
JR掛川駅近くのホテルで決意表明を行った。出はなをくじかれた形となったが「スタッフや来場する皆様方が転んだり
などしてはいけないので。冷静な判断をしました。庶民感覚が分かる政治家として、石にしがみついてでも全力で戦い
抜いていきます」と気勢を上げた。
選挙戦では現職として徳川氏を迎え撃ち、2つ目の議席を争うことが予想される。榛葉氏は党の参院幹事長を務めている
ことから落選は許されず、この日は玉木雄一郎代表(50)が応援に駆けつけて党の第一声を行うなど、党は「最重要
選挙区」と定めている。
玉木氏は「2人区は1人区(同様に野党統一候補とする)と思って模索してきたが、立憲は現職がいるところに擁立を
して来ました。榛葉さんには今の権力者(自民党の牧野氏)、かつての権力者(の系譜を継ぐ徳川氏)に、絶対に勝って
もらわないといけません」。1人区では手を組む立憲との“ガチンコ勝負”に意欲を見せていた。

(7月6日)
参院選の公示2日目となった5日、与野党幹部は勝敗のカギを握る改選1人区を中心に舌戦を繰り広げた。与党は安全保障
政策などで主張が異なるにもかかわらず、32全ての1人区で候補者を一本化した野党を批判。野党は政府の経済政策など
の転換を訴えた。
「大事なことでまとまっていない。当選したらまたバラバラになって、何も決められない政治、混乱の再来になる」
安倍晋三首相(自民党総裁)は5日、新潟県村上市で演説し、自衛隊を憲法違反とする共産党と、合憲とする立憲民主党
などの野党が候補者を一本化したことに疑問を投げかけた。
1人区の新潟は自民現職と、立憲民主や国民民主、共産などが推薦する無所属新人らが対決する構図で、自民は「激戦区」
に指定している。
新潟は6月に震度6強の地震が発生したばかりで、首相はライフラインの復旧や観光地の風評被害対策などを急ぐ考えも
示し、政権与党としての実行力を前面に打ち出した。
平成25年参院選で自民は1人区で29勝2敗(当時は31選挙区)と大勝した。ただ、28年参院選は野党の候補者
一本化もあって、21勝11敗と勝率を下げた。
国民民主党の玉木雄一郎代表は5日、1人区の岡山県で、立憲民主公認で野党統一候補の新人の応援を行い、“共闘”を
アピールした。倉敷市での演説では「家計を温め、消費を軸とした好循環に変えていく。庶民の生活の安心を取り戻す」と
述べ、「アベノミクス」から家計重視の政策への転換を主張した。
立憲民主の逢坂誠二政調会長は東京都内で、老後資金が2千万円必要とした金融庁金融審議会の報告書を踏まえ、「2千万
円をためるのは大変だが、1票で政治を変えるのは簡単だ。1票を積み重ねよう」と、支持拡大を呼びかけた。

(7月7日)
21日の参議院選挙の投開票を前に、7日朝のフジテレビ「日曜報道THE PRIME」に主要7党の党首らが出演し、日本政府
が韓国に対して行った輸出管理の強化などをめぐって論戦を交わした。
自民党総裁・安倍首相「国と国との約束を守れないということであれば、特別にいわば特例的な対応をしていたものを、
やめるということであり、特別な措置であって、それをやめるということだから、禁輸ではない」
立憲民主党・枝野代表「なぜ、今回こういう措置をとったのかという説明がよくわからない。それは、徴用工問題に対する
報復と受け取られても仕方がない状況だと思う」、「もう少し正当な対応なんだと説明を政府としてしないと、ますます
国民感情の衝突が深まってしまうのではないか」
国民民主党・玉木代表「やった以上は負けないでほしいと思う」、「信頼関係が失われたとかだと、(WTOで)また負ける
ことがあったらとんでもない。しっかりそこは、ちゃんと詰めてやってもらいたい」
共産党・志位委員長「いわゆる政治的な紛争、この解決のときに貿易問題を使うと、わたしは禁じ手だと思う」、「G20
(20カ国・地域)主催国として、文在寅(ムン・ジェイン)さんの面会要請があっても会わない」、「あらゆる機会、チャンス
をとらえて、拉致問題を解決するとおっしゃっていたにもかかわらず、やっていることは逆行しているんじゃないか」
公明党・山口代表「安全保障上の強い信頼関係に基づいて、これまで優遇措置を与えてきたわけだから、その国際約束を
しっかり守れないと、ここに信頼関係が損なわれたということであれば、優遇措置を外すという点では、政府の行いは妥当
だと思う」
日本維新の会・松井代表「安全保障上の問題であれば、日米韓で、総理とトランプ大統領の関係で、米国の力も借りて、
北朝鮮に対して、さまざまな指導をしていく、圧力をかけるべきだ」
社民党・吉川幹事長「いろんな対立点があるからこそ、首脳同士が胸襟を開いて話し合うことが大切だと、総理、以前も
そういうことずっと言われてたと思う。なぜ今回それをされなかったのか、わたしは非常に疑問」
また、10月に消費税率を引き上げたあとの対応について、安倍首相は、「税収は順調に伸びている」と述べ、10年程度は引き上げの必要はないとの認識をあらためて示した。
一方、国民民主党の玉木代表が、「アベノミクスの最大の弱点は、消費が伸びないことだ」と指摘したほか、共産党の志位
委員長は、「日本経済は消費税率を8%に引き上げた打撃から回復していない」などと述べ、野党側は10月の消費税率引き
上げに反対した。

(7月8日)
21日投開票の参院選で、産経新聞社がFNN(フジニュースネットワーク)と合同で実施した電話での調査(6、7日)
に取材を加味した長野選挙区(改選数1)の中盤情勢は、国民民主党の現職、羽田雄一郎氏(51)=立憲民主、共産、
社民支持=が大きくリードし、改選数が2から1に減った中で自民党の新人、小松裕氏(57)=公明推薦=が懸命に追う
展開となっている。
羽田氏は60歳以上の有権者の支持が高く、50代にも浸透している。実父の故孜元首相から引き継いだ後援会組織を土台
に、幅広い層の支持を手堅く得ている。
野党統一候補として、政策協定に盛り込まれた安全保障法制の廃止などを前面に打ち出し、国民民主党や立憲民主党の支持
層だけでなく、共産、社民両党の支持層も取り込んでいる。
小松氏も60歳以上や50代の支持を比較的多く得ているものの、60歳以上は羽田氏に及ばない。自民支持層の大半を
固めた一方で、推薦を受けた公明党の支持層に浸透しきれていない。
小松氏は引退を表明した自民の吉田博美参院幹事長の後継。自民は「激戦区」に指定し、党幹部が応援に駆けつけている
が、課題とされていた知名度不足を十分に克服できていないのが実情。陣営は各地で精力的に集会を開き、追い上げを図る
構えだ。
ただ、投票先を「決めていない」「分からない」とした回答もあり、投票率の行方を含めて情勢は流動的な面もある。

(7月9日)
国民民主党の玉木雄一郎代表は9日、元ハンセン病患者の家族への賠償を国に命じた熊本地裁判決に対し安倍晋三首相が
控訴しない方針を表明したことについて「評価し、心から歓迎したい。家族も差別、偏見の中で人生を送ってきた。少し
でも苦悩と無念の思いを和らげる一助になれば」と東京都内で記者団に述べた。
玉木氏は「まず首相が原告団と直接会って謝罪の言葉を述べた方がいい。具体的にどういった救済策が適切なのか。就職や
結婚の差別を受け、経済的、精神的な被害もある。率直に話し合う協議の場を国として早急に設けるべきだ」と指摘した。

(7月10日)
総務省は9日、参院選比例選で、政党名や候補者名で判別が難しい「疑問票」の扱いに関する指針を各都道府県選挙管理
委員会に通知した。国政選に初めて臨む国民民主党について、略称の「民主党」のほか、「国」や「国民民主」を有効例と
して示した。
参院選の比例選では、有権者は政党名か候補者名を投票用紙に記入する。政党名の場合、正式名称のほかに、各党派が届け
出た略称も使用できる。2017年衆院選では、立憲民主党の略称が「民主党」だったが、今回は立民が「りっけん」、
国民が「民主党」で届け出た。
「民主」は、立民や国民、自民党(正式名・自由民主党)、社民党(同・社会民主党)の党名にも含まれるため、どの党の
有効例にも挙げられなかった。「民主」と書いて投票した場合、無効となる可能性が高い。
自民は「自」など、公明党は「公」を有効とした。

(7月11日)
参院選で苦戦が伝えられる国民民主党の小沢一郎総合選対本部長相談役が11日、静岡県富士宮市でマイクを握り、同党の
公認候補の支持を訴えた。公示後は表だった活動を控えていたが、現職が激戦を繰り広げている静岡選挙区(改選数2)の
議席を死守すべく、満を持して登場した。
「この参院選でわれわれの議席を大幅に伸ばし、自民党の議席を大幅に減らす。それによって安倍晋三内閣を退陣に追い
込める」
77歳の小沢氏は公認候補の個人演説会でこう熱弁を振るった。会場には玉木雄一郎代表も駆け付け、そろい踏みで支援を
求めた。
静岡選挙区は全国に4つある改選2人区で唯一、国民と立憲民主党がそれぞれ公認候補を擁立した。自民党現職が先行し、
2議席目を国民の現職と立民の新人が競う。国民は、小沢氏の旧民主党時代の盟友で、政界引退後もなお日教組に強い
影響力を誇る輿石東元参院副議長にも応援を要請する構えで、総力戦で勝利を得たい考えだ。
小沢氏は4月下旬に自身が率いた自由党を解散して国民に合流し、5月下旬に玉木氏が兼務する総合選挙対策本部長の
相談役に就いた。
玉木氏は「政権交代担当アドバイザーだ」と語り、民主党政権を誕生させた選挙手腕に期待を寄せた。しかし、権限や役割
が曖昧だったこともあり、小沢氏は地元の岩手選挙区(改選数1)以外は裏方に徹していた。周囲に淡々と「選挙は幹事長
が采配を振るうものだ」と語っていた小沢氏だが、党の苦戦を座視するわけにもいかず重い腰を上げた形だ。

(7月13月)
21日投開票の参院選も中盤を迎えた12日、各党の公認候補者の応援に、党本部から幹部クラスが続々と来県した。5人
が立候補した静岡選挙区(改選数2)では、自民党現職が先行し、国民民主党現職と立憲民主党新人が2議席目をめぐって
激しく競っている。
自民は12日、県西部に支持者からの人気が高い石破茂元幹事長を投入して逃げ切りを図った。石破氏は磐田市内のJA
遠州中央で演説を行い「人口減少社会では、経済を維持しようとすれば一人一人の所得を上げなければならない。いかに
して生産者の努力に報い、個人の所得を増やすか、それが地方創生だ。この地から世の中を変えようとしている自民候補
に、圧倒的な力を寄せてほしい」と熱弁をふるった。
立民では、東日本大震災時に浜岡原子力発電所(御前崎市)の全面停止を要請した党最高顧問の菅直人氏が、因縁の浜岡
原発前でマイクを握った。菅氏は「静岡選挙区の有力3候補の中で、浜岡原発の廃炉を明確に主張しているのは立民の
候補者だけだ」と、同党の支持層と重なる原発反対派を意識して「浜岡原発を廃炉に」と猛アピールした。
国民は11日から12日にかけて、玉木雄一郎代表、小沢一郎・総合選対本部長相談役、前原誠司・民進党元代表ら党の
重鎮を続々と送り込み、票の掘り起こしを狙った。玉木代表は「我が党は国政選挙はデビュー戦で、やればやるほど支持が
広がる」とし、「静岡は大激戦。どうなるか分からない」と陣営を鼓舞した。立民の菅氏に対抗するかのように浜岡原発
近くの大型商業施設前で街頭に立った前原氏は候補者の実績を披露して幅広く支持を訴えた。

(7月14日)
21日投開票の参院選について、時事通信は全国の支社・総支局の取材などに基づき、終盤情勢を探った。
自民、公明両党は改選124議席の過半数を大きく上回る勢い。ただ、憲法改正に前向きな日本維新の会などを加えた「改憲
勢力」は、国会発議に必要な3分の2の164議席を割り込む可能性がある。
自民党は選挙区で40議席前後を獲得する見通しだ。勝敗を左右する改選数1の「1人区」は計32あるが、19選挙区で抜け
出し、青森や福島など5選挙区でもやや先行している。
改選数2〜6の「複数区」は計13。自民党は全選挙区で1議席を確保した上で、北海道、千葉、東京で2議席目を視野に
入れる。比例代表は18議席前後を獲得する見込み。
安倍晋三首相が勝敗ラインに設定した「非改選も含めた与党過半数」の53議席は、自民党単独で達成しそうだ。
公明党は改選11議席を超えそうだ。選挙区の全7候補に当選の可能性があり、比例も7議席をうかがう。
野党は全ての1人区で候補者を一本化。与党との事実上の一騎打ちの構図をつくったが、東北地方や愛媛、沖縄など一部を
除き、情勢は厳しい。
立憲民主党は改選9議席から倍増を見込む。選挙区は首都圏を中心に複数区で堅調。東京は2議席目が視野に入った。比例は
10議席に届きそうだ。国民民主党は長野や愛知で議席維持が見込めるが、比例を含めて苦戦しており、改選8議席を割り
込む公算が大きい。
共産党は東京などで議席を獲得し、改選8議席を維持しそうだ。日本維新の会は大阪での2議席目に加え、兵庫でも議席を
得る可能性があり、比例と合わせ8議席確保が有望だ。
比例では社民党が1議席を死守しそうだ。政治団体「れいわ新選組」も1議席を獲得する可能性がある。
自公両党で70議席を超える勢いだが、維新を加えても、非改選と合わせて参院定数の3分の2維持に必要な85議席に届く
かは微妙だ。

(7月16日)
菅義偉官房長官は16日の首相官邸での記者会見で、参院選静岡選挙区(改選2議席)で国民民主党の現職候補に対する
官邸の支援が取り沙汰されていることについて「そうした事実関係はない」と否定した。

(7月17日)
国民民主党の小沢一郎・総合選対本部長相談役が参院選(21日投開票)で「どぶ板」の選挙戦術を徹底している。
選挙事務所を激励に訪れたり、ミニ集会を開いたりする活動だ。かつては「選挙の神様」と称された小沢氏だが、選挙戦を
指揮する権限はなく、手探りが続いている。
「大勢を集めようとしてもダメなんだ。5人でも10人でもいいから夜通しやるくらいの迫力と行動力を持たないと。そう
することで絶対に勝てる」。小沢氏は13日、広島市で国民系無所属現職の事務所を激励した後、記者団にこう強調した。
小沢氏の激励は遊説中の候補者に伝えられ、陣営関係者は「候補者のやる気が変わった」と語る。
党が公表する遊説日程では、小沢氏が4日の公示後に選挙区を訪問したのは11日の静岡が最初。だが周辺によると、公示前
に愛媛、長崎、大分、東京、公示以降は岩手、滋賀、愛知などを訪問。水面下で支援者回りをしているとみられ、大分では
事務所訪問の後、「秘書の地元の別府に行く」と言い残し、行方をくらませた。
一方で街頭演説など表立った動きは避ける。相談役は総合選対本部長の玉木雄一郎代表の助言役にとどまるためだ。小沢氏
の訪問を受けた選挙事務所の関係者は「民主党幹事長の時と違って指示しにくそうだった」と明かす。
小沢氏自身も地元・岩手で国民系無所属の新人が27年ぶりの勝利を目指す自民現職(2013年は無所属で当選)と激戦を
続けており、足元は盤石ではない。18日に岩手県入りする玉木氏は17日、川崎市内で記者団に「小沢相談役の地元でも
あるし、死守すべき選挙区だ」と語った。

(7月18日)
国民民主党の小沢一郎衆院議員は17日、党推薦候補の応援のため来県し、郡山市で演説した。
小沢氏は「安倍政権は一体国民に何をしてきたのか。アベノミクスというでたらめな金融財政政策をし、何か起こると平気
でうそをつく」などと述べ、安倍首相の内政、外交両面での対応を批判。「安倍政権は一日も早く変えなければならない」
と強調した。

(7月20日)
国民民主党の玉木雄一郎代表は参院選最終日の20日、静岡県磐田市のJR磐田駅前で演説し、「嘘に包まれた政治では
なく、正直な政治を取り戻したい。それはパフォーマンスではなく、しっかりと議論ができる政治だ。われわれは議論して
答えを出していく」と述べ、党支持を訴えた。
静岡選挙区(改選数2)は自民現職がリードし、最後の1議席をかけて国民現職と立憲民主党の新人が接戦を繰り広げる。
玉木氏は政権批判に重きを置く立民を念頭に、「派手なケンカだけでは国民の暮らしはよくならない。われわれは対決する
ところはするが、解決策も具体的に示していく」とも強調した。
玉木氏はこのほか、接戦が伝えられる滋賀(同1)や広島(同2)など計4選挙区を回る。

(7月21日)
国民民主党は改選8議席を下回ることが確実となった。

(7月22日)
第25回参院選の開票作業が22日早朝におおむね終了し、改選124(選挙区74、比例50)の議席が固まった。自民、公明
両党と、憲法改正に前向きな日本維新の会の議席は計81で確定し、憲法改正の国会発議の条件となる定数の「3分の2」
(164議席)を維持するのに必要な85議席には届かなかった。比例で1議席を確保した社民党は、比例得票が2%を超え、
公職選挙法や政党助成法などが定める「政党要件」を維持できることになった。
22日未明にもつれ込んだ改選50の比例代表の最後の枠の争いでは、「NHKから国民を守る党」(N国)が自民党に競り
勝ち、初の議席を獲得した。自民は比例19議席で2016年と同数にとどまった。N国は比例得票は2%に届かなかったが、
選挙区候補の得票合計が2%を超え、「政党要件」をクリアした。公選法によって認められる選挙活動の幅が大きくなり、政党助成金を受け取れるなどのメリットがある。
「れいわ新選組」は2議席を得て、比例での得票率が2%を超えて政党要件も満たした。比例で立候補した山本太郎代表は
約96万票の個人票を得たが落選した。政党が優先的に当選する候補者を選べる「特定枠」制度で2人を擁立しており、山本
氏の枠まで確保できなかった。
総務省によると投票率(選挙区)は48・80%で、過去最低だった1995年の44・52%に次ぐ低い水準になった。女性議員
の当選者は28人で、過去最多だった16年と同数となった。
自民党は57議席、公明党は14議席と与党で計71議席を獲得し、自民幹部が「勝敗ライン」とした「与党で改選過半数」の
63議席を超えた。16年参院選で獲得した自公70議席を上回ったものの、大勝した13年参院選の76議席は下回った。自民は
改選67議席を10下回り、参院での単独過半数を失った。
改選数1の「1人区」で自民は22勝10敗と勝ち越した。13年の29勝2敗には及ばなかったが、今回同様に野党が統一候補で
戦った16年の21勝11敗は上回った。改選数2以上の複数区では北海道、千葉、東京で2議席を獲得した。
公明は改選数3以上の選挙区に公認を7人擁立し全員当選。比例は7議席を確保し、16年と並び過去最高の14議席を得た。
立憲民主党は改選9議席から倍近い17議席を獲得。ただし関西では京都、大阪、兵庫の複数区で議席を獲得できず、改選数
6の東京でも2人目が次点となり取りこぼした。比例は8議席だった。国民民主党は選挙区で現職が3議席を維持したが、
比例は3議席にとどまり伸び悩んだ。共産党は東京、埼玉、京都で議席を得たが比例は4議席で、改選8議席から1減の7議席
となった。

(7月23日)
参院選岩手選挙区に無所属の野党統一候補として立候補し、当選した横沢高徳氏は23日、国民民主党に入党すると発表
した。
推薦を受けた立憲民主、共産、社民各党の同意も得ているとして、参院では国民会派に所属して活動する意向だ。横沢氏は
国民に合流した旧自由党が主導して擁立した。

(7月24日)
国民民主党は24日の総務会で、山井和則元国対委員長代行が提出した離党届を受理せず、除籍処分とすることを正式に
決めた。

(7月25日)
国民民主党の玉木雄一郎代表は25日、インターネット放送「文化人放送局」の番組で、憲法改正に向けた国会での議論に
応じるとともに、安倍晋三首相に党首会談を申し入れる考えを表明した。
首相は参院選で、自民、公明両党と改憲に前向きな日本維新の会などの改憲勢力で発議に必要な3分の2を割り込んだことを
踏まえ、国民民主に協力を呼び掛けている。玉木氏の発言はこれに呼応した形だ。
玉木氏は「私は生まれ変わった。われわれとしても憲法改正議論を進めていくし、首相にもぶつける」と強調。「組織と
して一つの考えをまとめ、最終的には党首と党首として話をしたい」と語り、党見解をまとめた上で、首相に会談を求める
方針を示した。

(7月26日)
立憲民主党の枝野幸男代表は26日、国民民主党の玉木雄一郎代表と国会内で会談し、参院選での野党共闘の成果を踏まえ、秋に想定される臨時国会や次期衆院選に向けて連携強化を確認した。参院副議長には、立民の小川敏夫常任顧問を充てる
案も示した。参院選後、枝野、玉木両氏が会談するのは初めて。
会談後、枝野氏は「連携を深め、国会の論戦を強力に進める。それが衆院選にもつながるとの認識で一致した」と強調
した。
参院選で野党候補を一本化した32の改選1人区に関しては「厳しいと思われた選挙区もあったが、10人当選できた」と
評価した。

(7月27日)
憲法改正をめぐり、国民民主党の玉木雄一郎代表が安倍晋三首相(自民党総裁)への協力姿勢を唐突に示し、野党には
26日、動揺が広がった。
身内の党内からは早速、異論が噴出。立憲民主党なども真意をいぶかしがる。一方、自民党からは国会での議論が進むこと
を期待する声が上がった。
玉木氏は25日放送のインターネット番組で、改憲について問われると突然、「私は生まれ変わった。議論を進め、首相にも
ぶつける」と宣言。26日も記者団に「首相が言う9条改正には反対だが、私たちとして改憲の考えを示す。党首討論が一番
の舞台になる」と議論に意欲を示してみせた。
国民民主は先の参院選で伸び悩んだ。玉木氏としては、改憲論議に慎重な立憲との違いを示し、存在感をアピールする思惑
があるとみられる。周辺は「玉木氏は野党内で埋没することへの危機感が強い」と解説する。
ただ、玉木氏は発言を事前に根回ししていなかったようで、党内は混乱している。原口一博国対委員長は自身のツイッター
で「相手の土俵に引き込まれての勝利などない」と疑問視。津村啓介副代表は「誤報であることを祈る」と投稿した。
ベテラン議員の一人は「暴走している。止まらないなら『玉木降ろし』だ」と憤った。
立憲は戸惑いを隠さない。改憲に意欲的な首相への「助け船」になりかねないためだ。枝野幸男代表は26日、国会内で
玉木氏と会談し、今後の国会対応などでの連携強化を念押しした。
ただ、枝野氏は会談後、記者団に「(改憲について玉木氏に)もし具体的に考えがあれば、きょう(説明が)あったと思う
が、なかった」と言葉少なに語った。立憲幹部は「玉木氏は何を考えているのか分からない」と困惑気味だ。
これに対し、自民党四役の一人は「国会の憲法審査会で議論が進むのならありがたい」と歓迎した。菅義偉官房長官は26日
の記者会見で、「憲法審で与野党を問わず考え方を示した上で、国民議論につなげていくことが大事だ」と強調した。
もっとも、改憲論議を円滑に進めるには、野党第1党の立憲の協力は欠かせない。別の自民党幹部は「結局、枝野氏が
『うん』と言わないと、状況は変わらない」との見方を示した。

(7月28日)
立憲民主党埼玉県連は28日の常任幹事会で、任期満了に伴う県知事選(8月8日告示、25日投開票)に関し、無所属で出馬
表明している参院議員大野元裕氏(55)の支援を決定した。国民民主党県連は既に支援を決めており、立民の枝野幸男代表
のお膝元で両党が共闘する形となった。大野氏は6月、所属していた国民を離党した。
他に自民、公明両党推薦のスポーツライター青島健太氏(61)、元希望の党幹事長行田邦子氏(53)が立候補を表明して
いる。

(7月29日)
国民民主党内で、参院で日本維新の会との統一会派結成を目指す動きが浮上している。
参院の野党内での主導権を握る狙いがある。仮に統一会派が実現し、維新が前向きな憲法改正に国民民主が足並みをそろえ
れば、自民、公明両党と合わせて改憲発議に必要な3分の2ライン(164議席)を超え、改憲論議の行方に絡む可能性も否定
できない。
国民民主は参院選投開票翌日の22日の役員会で、改選議席から後退した選挙結果を受け、今後の方針を協議。
出席者によると、増子輝彦幹事長代行が「参院で野党第1会派を取りにいく」として維新との統一会派を主張した。所
属会派が決まっていない議員を除くと両党の会派勢力は計41議席の見通しで、立憲民主党会派の35議席を上回る。

(7月30日)
国民民主党の榛葉賀津也参議院議員が県連会長を退任する意向を示していることがあさひテレビの取材でわかりました。
複数の関係者によると、榛葉氏はきょうまでに国民民主党の県連会長を退任する考えを周辺に伝えたということです。
榛葉氏は2016年から県連会長を務めていて、21日投票の参院選で4回目の当選を決めたことなどから、来月7日に開かれる
県連大会で再任されるとの見方が出ていました。榛葉氏の退任の申し出を受け、県連はあす緊急の役員会を召集しました。
県連内では榛葉氏の続投を求める声もあり、あすの緊急役員会で会長人事を含めた新体制について協議する予定です。