【2019年】

(8月1日)

国民民主党の玉木雄一郎代表は1日、改選8議席から6議席に減らした先の参院選について「厳しい選挙だったと言わざるを
得ない。おわび申し上げる」と陳謝した。党本部で都道府県連幹部らを集めた会議のあいさつで語った。同党は2日に両院
議員懇談会を開いたうえで速やかに参院選を総括する方針。

(8月2日)
国民民主党の玉木雄一郎代表は2日、党本部で開いた両院議員懇談会で、次期衆院選に向け「大きな固まりをつくる」と
述べ、立憲民主党に統一会派の結成を呼び掛ける意向を示した。出席者が明らかにした。
両院懇は参院選を総括するために開催。出席者からは「何を目指している政党か明確に打ち出すべきだった」「改選1人区
で他の野党候補との調整が遅れ、選挙活動が後手に回った」などの厳しい意見が出た。
統一会派を巡り、国民内には、日本維新の会との結成を検討すべきだとの主張もあった。

(8月3日)
国民民主党の玉木雄一郎代表が3日、東京都内で開かれた憲法イベントに参加し、与党との改憲論議に前向きに応じる理由
の一端を説明した。「党首として『議論を全くしない』と宣言すると、(党内の改憲派に)『そんな党にはいられない』と
抜けられて、結局、改憲勢力が国会発議に必要な3分の2の議席を確保してしまう」と述べ、政府・与党による“一本釣り
に警戒感を示した。
9条改正については、自民党案を「あのままではだめだ」と否定的な考えを示す一方で、「環境が許せば国民民主の考えを
示したい」と述べた。

(8月5日)
国民民主党の原口一博国対委員長は5日の記者会見で、立憲民主党との統一会派結成に意欲を示すとともに、「正式に呼び
掛けるとしたら期限を区切ったものになる。次の臨時国会までが一つの大きな期限だ」と強調した。

(8月6日)
国民民主党の玉木代表は6日、立憲民主党の枝野代表から衆院の立民会派への合流を打診されたことを受け、参院でも同一
会派を組むべきだとの考えを強調した。参院での会派合流には両党内に異論があり、玉木氏の逆提案が実現するかどうかは
見通せない。
玉木、枝野両氏は6日、広島市でそれぞれ記者団の取材に応じた。玉木氏が「衆参一緒に(会派を)やろうと呼びかけて
いる」と語った一方で、枝野氏は「途中経過で様々なことを言うのは避けるべきだ」と述べるにとどめた。
立民は7月の参院選で国民との差を広げ、参院における野党第1会派の地位を確立した。現状でも国会戦術の主導権を
握れるだけに、国民と一つの会派になればかえって「余計な口を出される」(参院中堅)との懸念が強い。
参院選をめぐる遺恨も残る。静岡選挙区(改選定数2)で、国民の榛葉賀津也参院幹事長に対して立民が新人をぶつけ、
両党は激しい戦いを繰り広げた。国会戦術で立民と対立してきた榛葉氏を「落選に追い込む」(立民幹部)ためだった。
国民幹部は「感情的なしこりは修復不可能だ」と憤る。
比例選でも両党は票を奪い合い、立民が8議席を獲得したのに対し、国民は3議席にとどまった。国民内からは「参院選
直後の会派合流など絶対に無理だ」(ベテラン)との声が出ている。

(8月7日)
国民民主党の玉木雄一郎代表は7日の記者会見で、立憲民主党から提案を受けた同党の衆院会派入りに関し、「実際に組む
ことになれば会派名も含めて協議の対象になる」と述べ、現在の名称である「立憲民主党・無所属フォーラム」からの変更
を求めていく考えを示した。
国民執行部は10日に両院議員総会と全国幹事会を開く。玉木氏は、参院でも統一会派を組むことなどを条件に立憲の提案に
応じる方針を説明し、了承を得たい考えだ。
会見で玉木氏は「過去の民主党政権に対する反省と総括をした上で、新しい、国民の期待に応えられる枠組み、受け皿を
つくる」と強調。「万年野党から次世代与党へ、どうイメージを転換していくかが重要だ」と述べた。

(8月9日)
国民民主党は9日、党本部で総務会を開き、立憲民主党の枝野幸男代表から提案された衆院での統一会派構想について、
衆院だけでなく「衆参両院で統一会派を組む」との方針を確認した。10日に開く両院議員総会での正式決定を経て立憲側
に回答する。
この日の総務会で「国民、生活者本位の政治を実現するために衆参両院で統一会派を結成する。統一会派結成に向けて政策
的方向性、必要な事項について誠実に協議し、合意を形成する」と立憲側に伝えることを決めた。出席者によると、異論は
なかったという。

(8月10日)
国民民主党は10日、党本部で両院議員総会を開き、立憲民主党に衆参両院での統一会派結成を求め、政策協議に入るよう要請する方針を決めた。
盆明けに幹部が伝える。ただ、立憲側は衆院のみ会派に加わるよう主張。エネルギー政策などへの同調も求めており、立場
の隔たりを埋められるかは不透明だ。
総会では出席議員から「批判や反対ばかりの政党と組むのは逆戻りだ」といった懸念の声が出されたものの、明確な反対
意見はなく、玉木雄一郎代表が説明した方針を了承した。
この後、地方幹部を集めた全国幹事会も開催された。一部の県連から先の参院選での立憲の対応に不満が示される一方、
「大きくまとまることが必要だ」との意見も出された。玉木氏は記者団に「衆参両院の(統一会派の)方がより強力で、
政権交代への早道になる」と強調した。

(8月13日)
立憲民主党の枝野幸男代表と国民民主党の玉木雄一郎代表が15日に衆院議員会館で会談する。
両党が13日、発表した。枝野氏が呼び掛けた衆院での立憲会派への合流について協議する。
国民民主は衆参両院での統一会派結成と、政策などに関する協議を求める方針で、枝野氏の対応が焦点となる。立憲側には
参院での統一会派結成には異論があるほか、国民民主が「原発ゼロ」に賛同するかどうかについて疑念が出ている。

(8月14日)
国民民主党の玉木雄一郎代表は毎日新聞政治プレミアに寄稿した。安倍晋三首相は国民民主に改憲議論への参加を呼びかけ
ているが、玉木氏は安倍改憲について「不誠実」としたうえで「護憲的改憲を目指す」とした。
玉木氏は安倍首相の主張について「いくつも矛盾とごまかしがある」と言う。「首相はよく、自衛官のお父さんが子どもに
憲法違反なのか、と聞かれたという話をする。しかし、自衛隊を憲法に明記すれば、『お父さんの会社』(自衛隊の組織)
は違憲ではなくなるかもしれないが、『お父さんの仕事』(自衛隊の武力行使)についての違憲論は消えない」と指摘
する。
さらに、自民党案では自衛権の範囲がどこまで広がるかよく分からず、「戦後の平和主義から外れるもので、国民民主党と
しても、私個人としても安倍改憲には到底賛成できない」と語った。
一方で護憲派も集団的自衛権についての憲法解釈変更という「公権力の乱用」を止めることができなかったと指摘。
こうしたことに終止符を打つために、憲法に自衛権の範囲を明記し、「自衛権の範囲に制約をかける観点からの議論を
進めていくべきだ。護憲の理念を実現するための改憲が必要ではないかという問題提起だ」としている。

(8月15日)
立憲民主党の枝野幸男、国民民主党の玉木雄一郎の両代表は15日、国会内で会談し、枝野氏が提案した衆院での統一会派
構想について協議した。玉木氏は衆参両院で統一会派の結成を目指す党の方針を説明したが、枝野氏は政策面も含めて回答
が不十分として再考を求め、協議は平行線をたどった。
枝野氏は、原子力発電「ゼロ」を目指すことや選択的夫婦別姓制度、同性婚などへの賛同を統一会派を組む条件に挙げて
いた。
玉木氏は15日の会談で、「国民、生活者本位の政治を実現するために、衆参両院で統一会派を結成する」などと記した
書面を手渡したが、枝野氏が求めた政策面については方針を明らかにしなかった。枝野氏は「正面から答えていない。
不十分だ」と反発した。
枝野氏は会談後「具体的な提案に対して具体的に答えてほしい」と記者団に述べ、不満をあらわにした。玉木氏は「提案に十分に答えていないということなら、さらに詰めていきたい」と語った。
玉木氏は秋の臨時国会をにらみ「一定の決着は早めにつけなければならない」とも述べたが、再び回答する期限などは言及
せず、協議は不透明感が漂っている。

(8月18日)
立憲民主党の枝野幸男代表(衆院埼玉5区)と国民民主党の玉木雄一郎代表は17日、埼玉県さいたま市大宮区のJR大宮駅
西口で、両党県連が支持する知事選候補者の応援演説を行い、「1票1票を積み重ね、埼玉の未来を切り開こう」「厳しい
選挙戦。ここからが勝負。皆さんの力を結集しよう」と支持の拡大を求めた。上田清司知事もマイクを握った。

(8月20日)
立憲民主党の枝野幸男、国民民主党の玉木雄一郎両代表は20日昼、国会内で会談し、衆参両院の会派を合流することで
合意した。両氏は速やかに党内手続きを行うことも確認した。会談後、両氏が並んで発表した。秋の臨時国会に向け、
野党共闘を強め、巨大与党に対抗する狙い。
枝野氏は記者団に「(国民民主には)大変な英断をいただいた。敬意を表したい」と述べた。
玉木氏は「自民党に対抗できるもう一つの選択肢を国民に示す一歩になる」と強調した。
玉木氏は、立民が賛同を求める原発ゼロ法案について「理解する」と語った。

(8月21日)
国民民主党は21日、党本部で総務会を開き、立憲民主党と衆参両院で統一会派を結成する方針を了承した。
玉木雄一郎代表が立憲の枝野幸男代表との合意内容を報告、出席者から異論は出なかった。玉木氏は立憲などとの協議会
で会派運営の詳細を詰めた上で、9月にも両院議員総会を開いて合流を正式決定したい考え。ただ、合意内容について、
立憲との認識の違いも表面化した。 玉木氏は21日午前、熊本市で開かれた日本郵政グループ労働組合(JP労組)大会で
あいさつ。立憲との会派合流に触れ、「民主党に先祖返りするだけでは駄目。次世代与党への準備期間にフェーズを変えて
いく」と強調した。
大会には枝野氏も出席し、「反転攻勢に向けた第一歩を踏み出した。ステージを変えて前に進んでいく決意だ」と述べた。
立憲は提案段階で、会派入りの前提条件として、同党が提出した原発ゼロ基本法案などへの協力を要請。玉木氏は20日の
党首会談で、立憲の主張を「理解し、協力する」と表明した。立憲の福山哲郎幹事長は、この後の記者会見で「(同法案
を)受け入れてもらえると思っている」と語った。
これに関し、国民民主の小林正夫総務会長(電力総連出身)は21日の総務会後、記者団に「立憲が原発ゼロを考え方として持っていることは理解したという意味だ」と説明。原発ゼロ法案に関しては「容認したわけではない」と述べた。

(8月22日)
衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」(社保)は22日、国会内で会派総会を開いた。立憲民主、国民民主両党が結成
する予定の統一会派への参加に向けて、両党と具体的な調整を進める方針を決めた。
これを受け、社保の野田佳彦代表は23日、国会内で立憲の枝野幸男代表と会談し、会派運営のあり方などを協議する。
野田氏は記者団に「(与党の)強引な国会運営を許してきたのは(野党の)多弱という問題があった。何とか強力な野党
第1会派を作りたい」と統一会派参加に意欲を示した。
野田氏は会派運営に関し「意思決定のあり方にはものを言っていきたい」と主張。社会保障政策について「財政的な裏付け
として消費税が必要だ。社会保障と税の一体改革の再構築が必要だ」と強調した。
また、既に立憲と参院で統一会派を組んでいる社民党は22日の常任幹事会で、参院で立憲、国民と統一会派を組むことを
了承した。立憲からは衆院の会派合流も呼びかけられたが、衆院の統一会派には参加しない。
又市征治党首は記者会見で「参院の統一会派に国民がそのまま加わることはいい」と容認する一方、衆院の統一会派に
ついては「党の存在感を消滅させることはあってはならないという立場から丁重にお断り申し上げた」と明らかにした。

(8月23日)
無所属議員8人でつくる衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」の代表を務める野田佳彦・前首相は23日、立憲民主党
の枝野代表と国会内で会談し、立民と国民民主党が衆参両院で組む統一会派に合流する方針を伝えた。
両氏は、統一会派に参加する党派による「会派運営協議会」のあり方について意見交換し、協議会の設置に向けて幹事長
レベルで調整を進めることで一致した。枝野氏は会談後、記者団に「10月上旬に臨時国会(の開会)が想定されている。
1か月くらい余裕をもって(論戦に備えて)弾込めしないといけない」と語った。

(8月24日)
16年ぶりに新顔同士が対決した埼玉県知事選は25日投開票され、上田清司知事や立憲民主党などの県組織の支援を
受けた元参院議員大野元裕氏(55)が初当選を果たした。自民、公明が推薦したスポーツライター青島健太氏(61)
ら4人を破り、事実上の与野党対決を制した。投票率は32・31%(前回26・63%)。
元国民民主党の大野氏は防衛大臣政務官を務め、中東情勢専門家として危機管理にも携わった政治経験をアピール。公休を
取って県内を一緒に回るなど全面的に支援を続けた上田知事の影響力もあり、課題の知名度を上げていった。「上田県政の
継承と発展」を掲げ、4期16年で財政再建などに取り組んだ上田知事の実績を示して「上田県政を後戻りさせてはいけ
ない」と訴えた。
元プロ野球選手の青島氏は高い知名度があり、選挙戦を優位に進めているとみられていたが、大野氏の猛追を振り切ること
ができなかった。告示前から自民党の二階俊博幹事長と岸田文雄政調会長が応援に入り、告示後も閣僚や党幹部が連日
訪れた。菅義偉官房長官は告示前と告示後の2度にわたって県内入り。千葉県の森田健作知事ら他県の知事も応援に駆け
つけるなど、組織戦を展開した。

(8月26日)
25日に投開票された埼玉県知事選で、国民民主党に所属していた元参院議員、大野元裕氏(55)が初当選したことを
受け、同党は玉木雄一郎代表名で喜びのコメントを発表した。同党は立憲民主党などとともに、大野氏を支援した。
玉木氏は、支援への謝意を示した上で、大野氏が「あらゆる人に居場所がある共生社会を実現するため、まちづくりに取り
組み、未来への責任を果たしたい」との思いから出馬を決めたとしていることに触れ「今回の勝利は大野候補の県政に
対する思いが多くの県民に支持された結果。わが党は今後とも新知事と連携し、自立した地域の実現を目指して取り組んで
まいります」と訴えた。
また「参議院選後初となる県知事選挙で与野党激突の厳しい戦いを制したことは、次期衆議院選に臨む我々にとっても
大きな展望を切り開くものとなりました」「明確なビジョンを掲げ、野党が連携して戦うことが政権交代につながると確信
します」とも記した。
支持率が低迷し、党勢拡大への打開策をなかなか見つけられない状態にある同党にとっては、久しぶりの良いニュースと
なった。

(8月27日)
連合の神津里季生会長は27日のBS11番組の収録で、立憲民主党と国民民主党などが衆参両院での統一会派結成の
交渉に入ったことについて「期待をもって見守っていきたい」と述べた。
旧民主党政権について「政策や理念はすばらしいものがあったが、問題はバラバラになったこと」と語り、「今回は
きちっとまとまることを実現してほしい」と注文を付けた。

(8月28日)
国民民主党は28日の総務会で、7月の参院選を総括する中間報告案を承認した。
中間案は、選挙区の公認候補の当選者が現職のみだった点や、比例代表で現職2人が落選したことを挙げ、「結果を極めて
深刻に受け止める」と明記した。
同党は今後、詳細な分析結果を盛り込んだ上で、10月召集が想定される臨時国会までに総括を決定する。
中間案は、旧民進党の分裂を背景に、連合の支援が不十分となり、党の組織力が低下するなど選挙基盤が弱体化したと
分析。候補者調整の遅れや立憲民主党と競合した選挙区もあり、「分裂の影響は否めなかった」との認識を示した

(8月30日)
国民民主党の玉木雄一郎代表は30日、10月に消費税が10%に引き上げられた場合、秋の臨時国会で税率を10%から8%に
減税する消費税見直し法案の提出を検討する考えを示した。党本部で記者団に答えた。
玉木氏は「10%に上げるなとずっと言ってきた。上がった以上は8%に下げ、複数税率をやめる法案を検討していくのも
一案だ。野党各党、連携してやらなければならない」と述べた。
また、臨時国会を増税前に開会するよう要求。「消費増税をストップする増税凍結法案を提出し、増税をなんとしても阻止
したい」と述べた。