【2020年】

(8月4日)
国民民主党の玉木雄一郎代表は4日、同党の地方議員有志と党本部で面会し、立憲民主党との合流協議について、地方組織に
配慮しながら慎重に交渉を進めるよう求める申し入れ書を受け取った。玉木氏は「しっかりと受け止め、心に刻んで交渉に
臨んでいきたい」と応じた。
申し入れ書は北海道、愛知、静岡など10都道県連の代表・幹事長ら17人が連名で提出した。合流協議について「交渉経過
に納得できず、異を唱える者や参加を見送る意思を持つ方がある」と指摘。その説得にあたるのは地方議員だとして「私たち
が納得して役割を果たすことのできる(交渉の)内容をお願いしたい」と求めた。
さらに、立民による合流の申し入れについて「2017年の(民進党分裂で)地方組織や地方議員などが経験した出来事を
省みた者が作成した文書とは思えない。万が一、同じようなことをわが党から先方に行った場合は、代表や幹事長の解任を
地方の側から申し入れるほどの内容で、理解することは困難だ」と批判。申し入れの真意を確認するため、立民の枝野幸男
代表らと国民側の意見交換の場を設けるよう求めた。
申し入れを行った平賀貴幸北海道連幹事長は「合流に反対するつもりは全くなく、むしろ合流を進めたいと思っている。地方
議員や党員、サポーターがある程度、納得する形でみんなで合流するのが基本だ。そのためには材料が必要なので、そこを
取り組んでいただきたいという趣旨だ」と記者団に語った。

(8月5日)
国民民主党の小沢一郎衆院議員(78)が5日、自身のツイッターを更新。新型コロナウイルスの感染再拡大、補償問題など
課題山積みの中、臨時国会を開かない安倍晋三首相(65)を批判した。
この日、安倍首相が臨時国会の召集は「課題整理のうえで与党と相談」と述べたという記事を貼り付けた小沢氏。
「この半年間、明白な課題が山積なのに『これから課題を整理して更に相談して検討』と、無意味な時間稼ぎに全力の総理」
とつづると、「端から国会を開くつもりなんてない。国民の批判をかわすためのくだらない演技。国民はすぐに忘れると。
苦境を理解していないからこそ、忘れると思っている」と続けた。

(8月6日)
国民民主党の玉木雄一郎代表は6日、広島市で開かれた平和記念式典で、同席した立憲民主党の枝野幸男代表に対し、停滞
する両党の合流協議の打開に向けた党首会談の開催を直接呼びかけた。
枝野氏は「幹事長に任せている」と述べるにとどめた。玉木氏が式典後、記者団に明らかにした。
両党は幹事長間で合流協議を重ねるが、党名の選考方法で折り合えていない。玉木氏は、野田佳彦前首相ら無所属議員が7日
までに合流協議で一定の結論を出すことを求めていることを踏まえ、「できれば今日(6日)か明日(7日)にでも枝野氏に
会い、最終的な話をしたい」と記者団に語った。消費減税も議題にする意向を示した。
◇枝野氏は小沢氏と会談
枝野氏は6日の帰京後、国民の小沢一郎氏と会談。小沢氏によると、小沢氏が「(党名は)話し合いがつかなければ、構成員
の投票で決めるのはどうか」と提案し、枝野氏は「考えさせてもらいたい」と答えた。

(8月7日)
国民民主党の小沢一郎衆院議員が7日、公式ツイッターに新規投稿。6日に広島市内で開かれた安倍晋三首相の会見で、追加
質問をしようとした朝日新聞社の記者が首相官邸報道室の職員から右腕をつかまれたとして、同社が報道室に抗議したことを
受け、事前に調整された会見の在り方も含めて「隠蔽や改竄が後を絶たない」と危惧した。
小沢氏は「以前、予算委員会で経産省出身の総理秘書官が委員にヤジを飛ばすということがあった。ところが総理は怒る
どころか更に重用」と切り出し、「つまりこの人物は常識や法律を破ってでも自分に奉仕する者だけを好む」と指摘した。  
その上で、小沢氏は「だから隠蔽や改竄が後を絶たない。根元を断たないと、この国は滅茶苦茶になる」と危機感を示した。 会見では、予定されていた4問目の質問が終わった後、同社の記者が「総理、まだ質問があります」などと呼びかけたところ
報道室職員が質問を制止。同社によると、その際、短時間、記者が挙手した右腕をつかんだという。

(8月8日)
国民民主党の小沢一郎衆議院議員が8日、ツイッターに新規投稿。安倍晋三首相について「この国の無責任の象徴的存在」と
指摘した。小沢氏は、安倍首相が6日に広島で行われた平和記念式典後の会見で、昨年の参院選をめぐる河井克行・案里被告
による買収事件について問われ「かつて法相に任命した者として責任を痛感している」と述べた報道を引用し、「またもや
責任を痛感。間違いなく責任は痛感していない」と投稿。
「自分を馬鹿にした他候補憎しで総理が指示して巨額の選挙資金を突っ込んだのに、それでも、かつての形式的な任命責任
だけを強調。あくまで自分は関係ないと。卑劣かつ醜悪。今や総理はこの国の無責任の象徴的存在である」とツイートした。

(8月9日)
立憲民主党と国民民主党による合流協議の迷走に対し、双方の最大の支持母体である連合がいら立ちを強めている。
次期衆院選を見据え、旧民主党勢力の再結集に期待は強い。しかし、両党間の溝は深く、仲介努力を試みるものの決め手を
欠くのが実情だ。
連合の相原康伸事務局長は7日、立憲の福山哲郎、国民の平野博文両幹事長とともに、新型コロナウイルス感染収束後の社会
像を三者合同でまとめるための協議に出席。この後、記者団に「合流の土壌を補強できればいい」と強調した。
協議は連合が6月中旬に呼び掛けてスタートした。当時は早期の衆院解散・総選挙も取り沙汰されていた時期。一致しやすい
テーマで話し合いの場をつくるのが狙いだ。これに先立ち、連合は両党政調会長との政策協議も始めた。
だが、新党名やその決め方で両党の交渉はもめ、憲法改正や消費税減税に関する立場の違いも難航要因に加わった。「理念を
一致させる程度で合流はできない」。
両党にはこんな声が根強く、強硬派の国民幹部は「合流は政治の話だ。連合は関係ない」と言い切る。混迷ぶりに連合幹部は
「国民が見ていることを自覚しろ」と怒りを隠さない。とはいえ、連合も強く踏み込めない事情を抱える。
2017年の旧希望の党結党の際、神津里季生会長は当時の民進党の前原誠司代表と小池百合子東京都知事の会談に同席する
など深く関与。その経緯から民進党分裂の「戦犯」の一人に挙げられたことがトラウマになっている。
昨年の参院選で連合は傘下労組の「股裂き」に苦しみ、国民民主から立てた組織内候補5人のうち2人が落選する憂き目に
遭った。先の見通せない現状に、幹部は「お盆を過ぎたら合流話は下火になる」と焦りの色を浮かべた。

(8月10日)
国民民主党の小沢一郎衆議院議員が10日、ツイッターに新規投稿。安倍晋三首相が6日に広島市、9日に長崎市で開かれた
平和式典で述べた挨拶文が酷似しており、被爆地から怒りの声があがっていると報じられている件を取り上げ、「いつもの
こと。驚くには当たらない。単に官僚の作文を読んでいるだけ」と投稿した。  「記者会見すら、準備原稿を読み上げ」と
批判し、「総理として特段の思い入れがなく、広島と長崎が同じでも大した問題ではないと思っているということ。だから
心に響かない」と記した。「言葉だけの『平和』はある意味で一番罪深い」とつづった。

(8月11日)
国民民主党の玉木代表は11日、記者会見し、立憲民主党との合流への賛否を巡って党内の意見がまとまらないとして、分党
する方針を臨時執行役員会に提案し、了承を得たと明らかにした。

(8月12日)
国民民主党の山尾志桜里衆院議員は12日、立憲民主党との合流をめぐり、玉木雄一郎代表が合流派と残留派による分党を
表明したことをめぐり「政策の提案型の中道政党で頑張りたい」と述べ、玉木氏らの残留派に参加する考えを示した。
「政治家は理念と政策が命だ。理念と政策が一致しない大きな塊であると参加できない」と強調した。
都内で記者団に語った。山尾氏は立民に所属していたが、憲法観の違いなどを理由に3月に離党し、7月に国民に入党した。

(8月13日)
連合は12日の幹部会議で、傘下の組織内議員に対し、立憲民主党と国民民主党の一部でつくる新党への参加を求める方針を
決めた。国民の衆院議員や野党共同会派の無所属議員の多くは参画に前向き。連合の決定は、合流に慎重だった組織内議員の
判断に影響しそうで、新党は衆参合わせて150人規模に達する可能性が出てきた。
連合の神津里季生会長は会議終了後、記者団に「一枚岩の対応が極めて重要だ。組織内議員との意思疎通を含め、徹底を
図っていくことを申し合わせた」と述べた。この後、神津氏は立憲の枝野幸男、国民の玉木雄一郎両代表と順に会談。
枝野氏は新党結成への協力を要請し、玉木氏は国民を分党する判断に至ったことについて理解を求めた。
無所属の岡田克也元外相のグループは12日、衆院議員会館で対応を協議し、全員で参加する方向性を確認した。早期合流を
求めてきた野田佳彦前首相のグループは19日に会合を開く。
国民の所属議員は62人(衆院40、参院22)。同党の原口一博国対委員長ら数人はツイッターなどで新党参加を表明。労組
出身議員は「母体の判断だ」と話す。党内の推進派は10人強が合流に反対、15人前後が態度未定とみている。少なくとも
約6割が新党に参加するとの見立てだ。立憲は89人(衆院56、参院33)で、野田、岡田両氏の各グループは計20人程度。
想定される国民の合流組と合わせれば単純計算で150人規模の野党第1党になり得る。
一方、国民の山尾志桜里衆院議員は新党への不参加を表明した。玉木氏は周辺に、国民を解散して新たにつくる新党について
「(政党要件を満たす)5人いればいい」と語る。国民は19日に両院議員総会を開催し、分党への手続きを進める。

(8月14日)
立憲民主党の両院議員懇談会が13日、国会内であり、国民民主党と合流してつくる新党の名称や新代表の選出手続き、綱領
と規約の案が全会一致で了承された。一連の党内手続きを終えた枝野幸男代表は、9月上旬にも新党結成を目指す方針を表明した。合流新党の規模は衆参で計140人超になる見通し。懇談会の冒頭、枝野氏は「月が明けた頃に新しい形でパワー
アップし、政権奪取に向け大きな一歩を踏み出したい」と語った。意見交換で合流案への反対意見は出なかったが、国民が
合流組と残留組とに「分党」する方針に合流時期の遅れを懸念する声が上がった。
出席した石垣のり子参院議員(宮城選挙区)は、国民の玉木雄一郎代表が合流新党に参加しないことに「多くの議員が一つの
船に乗ることが望ましいが、政治家個々の判断」と述べた。  立民は同日、全国の都道府県連幹部とのテレビ会議も開き、
合流協議の進捗(しんちょく)状況を報告。新党名や新代表を決める際、地方議員や党員、サポーターに投票権がないことに
異論が出た。
宮城県連の鎌田さゆり幹事長は「県内は国民と既に歩み寄りができている。枝葉にこだわらず、政権交代を果たすという
命懸けの覚悟が必要だ」と話した。

(8月15日)
国民民主党の前原誠司元外相は15日、立憲民主党との合流について、取材に対して「合流新党には参加せず、国民民主党に
残る」と明らかにした。
前原氏は「共産党と選挙協力する政党には合流できない。『非自民・非共産』でやってきた自分自身の信条にもとる」と
説明。「今後もリベラル保守の勢力結集のために頑張りたい」と語った。

(8月16日)
国民民主党の原口一博国対委員長は16日、立憲民主党との合流新党への不参加を表明した玉木雄一郎代表に関し「新党の中
で、国民民主党の理念を生かしてほしい。共に歩いていこう」と述べ、翻意を促した。「玉木氏のまとめる力、まとまる力、
のみ込む力が試されている」とも語った。佐賀市で記者団の取材に答えた。
原口氏は、玉木氏が消費税減税など政策の不一致を不参加の理由に挙げていることについて「私は消費税を無くすべきだとの
考えだ。大きな固まりでこそ(実現)できる」と強調した。これに先立ち、党佐賀県連は常任幹事会を開き、新党への合流を
全会一致で決定した。

(8月17日)
立憲民主党の福山哲郎幹事長は17日のBS朝日の番組で、国民民主党との合流に関し、「少なくとも150人前後の政党に
なる」との見通しを語った。
9月上旬の結党大会に先立ち、代表選を実施する考えも示した。 国民の玉木雄一郎代表が同党を分党する意向を表明したこと
に関しては、「玉木代表を含めみんなが来られる状況をつくり、自民党に対峙(たいじ)したい」と語った。番組は15日に
収録された。

(8月18日)
安倍晋三首相が慶応大病院で検査を受けたことについて、野党は世論を意識し、受診を理由にした表立った首相批判は控え
つつ事態の行方を注視している。
国民民主党の玉木雄一郎代表は自身のツイッターに「十分に静養されて一日も早く回復されることを祈念します」と投稿。
日本維新の会の鈴木宗男参院議員は産経新聞の取材に「責任感ゆえの疲れだ。心配する話ではない」と述べた。
一方、共産党の小池晃書記局長は記者会見で「心配するような状況ではないことを願っている」としつつ、「(記者)会見も
国会もやっていないからお休みになる時間はあったのではないか」と皮肉った。
立憲民主党幹部は、第1次政権のように首相が体調不良を理由に退陣する事態も想定し、「その場合、次の首相が勝負に出る
かもしれない」と突然の衆院解散・総選挙の可能性に身構えた。

(8月19日)
国民民主党は19日、立憲民主党との合流をめぐり、東京都内のホテルで両院議員総会を開き、国民を解党した上で、立憲と
合流することを賛成多数で決定した。 玉木雄一郎代表が主張した分党に関しては、対応を代表、幹事長に一任することに
なった。合流新党は9月上旬にも発足する見通しだ。
総会には党所属国会議員62人全員が出席した。執行部は「新党結党に向け最後まで全員参加の努力を続ける」としつつ、分党
を念頭に「全員参加がかなわない場合には円満かつ友好的に諸手続きが進むよう、代表、幹事長に一任する」と提案。挙手に
よる採決には59人が参加し、57人が賛成した。  決定後、玉木氏は出席議員を前に「いつの日か必ず皆さんと一緒に政権を担うことを誓い合いたい」と訴えた。
玉木氏は既に、自らは合流に参加せず、国民の組織を継承する新党結成を表明。総会後の記者会見で、理念、政策の不一致を挙げ「立憲との新党には加わらない」と改めて明言した。前原誠司元外相や山尾志桜里衆院議員も不参加を表明している。
産別労組出身の参院議員らにも合流への慎重論が残っている。合流新党の規模が焦点で、立憲の福山哲郎幹事長は「少なく
とも150人前後」との見方を示している。態度未定の議員も多く、多数派工作が激化しそうだ。
総会に先立ち、国民は地方組織の代表者らによる会議も開催した。出席者からは「これでは吸収合併だ」「代表を含め一つに
なって合流すべきだ」などの慎重・反対意見が続出。最終的に執行部側が「いつまでも協議を続けるわけにはいかない」と
押し切った。
一方、立憲の枝野幸男代表は同日の常任幹事会で、「できるだけ多くの仲間と共に今の政治状況を変えるため戦いたい」と
呼び掛けた。野田佳彦前首相ら無所属議員のグループも会合を開き、合流の方向性を確認した。

(8月20日)
立憲民主党の福山哲郎幹事長は20日、国民民主党との合流新党の結成時期について9月中旬になるとの見通しを明らかに
した。当初、来月上旬の結党を見込んでいたが、国民の玉木雄一郎代表ら合流反対派による新党構想の動きなどを踏まえ、
「手続き上の問題で時間的に難しくなっているかもしれない」と述べた。国会内で記者団に答えた。
国民が19日の両院議員総会で合流案を了承したことについては、「非常にありがたい。1日も早く結党し、国民の皆さまに
自民党に代わりうる野党が改めて誕生したことを認識していただけるよう努力していきたい」と抱負を語った。
一方、玉木氏が約50億円とされる国民の資金について「内ゲバなら全額国庫に返す」などと発言したことに関しては、
「相手の党の金銭的な話に私が何かコメントする必要もないし、すべきではない」と述べた。
福山氏はこれに先立ち、国民民主党の平野博文幹事長と国会内で会談した。平野氏は福山氏に合流案が党会合で了承された
ことを伝え、事務作業を加速させることを確認した。

(8月21日)
国民民主党の増子輝彦参院議員(福島選挙区)は21日、福島市内で記者会見し、同党と立憲民主党を中心とする合流新党に
不参加の意向を表明した。
その上で、国民の玉木雄一郎代表が意欲を示す新党と別の新党の結成も視野に行動していく考えを示した。
増子氏は「新しい政治勢力の結集を図る。新しい党をつくる選択もある」と強調。「『改革保守中道』という立ち位置で、
提言型の政党として活動したい」と語った。
合流新党に加わるかどうか国民の議員や無所属議員の態度が明確になるとみられる今月末をめどに、参加を呼び掛けていくと
説明した。
同時に「玉木新党」との関係について「これから決めていきたい」と述べ、一本化に含みを残した。

(8月22日)
立憲民主党と国民民主党の合流をめぐり、連合傘下で国民を後押ししてきた電力総連が、立民が主導する合流新党を支援
しない方針を固めたことが21日、分かった。複数の関係者が明らかにした。両党を支援する民間労組の新党への対応方針が
明らかになるのは初めてとなる。

(8月23日)
国民民主党の玉木雄一郎代表は、立憲民主党との合流に伴う同党の「分党」は、政党要件を満たす5人以上の所属議員が
求めた場合が前提との考えを明らかにした。23日までに自身のブログで説明した。

(8月24日)
立憲民主、国民民主両党と、旧民進党の流れをくむ衆院の無所属2グループは24日、合流して新党を結成するとの基本合意
を交わした。9月にも新党を立ち上げる予定で、準備を加速させる。
国会内で開かれた署名式には、立民の福山哲郎、国民の平野博文両幹事長と、岡田克也元副総理率いる「無所属フォーラム」
の小川淳也衆院議員、野田佳彦前首相率いる「社会保障を立て直す国民会議」の玄葉光一郎元外相の4氏が出席した。
福山、平野両氏らが作成した綱領案に加え、新党代表選出の規定案などを確認し、了承した。
新党の綱領案には「原子力エネルギーに依存しない原発ゼロ社会を一日も早く実現」するなどと明記したことから、国民の
民間労組出身議員らは合流に慎重な立場を崩していない。
福山氏は会談後、綱領案は両党の正式な手続きで決定したと記者団に説明し、修正は難しいとの考えを示した。
その上で「大きい固まりを作るには、いろいろ配慮しなければならないところもある。誠意をもって、一人でも多くの方々に
合流してもらえるよう努力することを確認した」とも語り、綱領案以外で譲歩する可能性に含みを持たせた。

(8月25日)
立憲民主党など野党統一会派の中村喜四郎元建設相(無所属)は25日、立憲と国民民主党による合流新党に参加すると表明
した。
国会内で会談した立憲の枝野幸男代表から新党への協力要請を受けた後、記者団に「政治改革をやらなければならない。
(新党の)皆さんと一緒に汗をかいてやっていく」と明言した。  中村氏は衆院茨城7区選出で現在14期目。ゼネコン汚職
事件で1994年に自民党を離党。
長く無所属で活動していたが、2018年に野党系会派、19年9月に野党統一会派に入り、野党間の連携強化に取り組んでいる。

(8月26日)
国民民主党の古川元久代表代行は26日、立憲民主党との合流に参加しない議員の受け皿となる新党を設立するため、党所属
国会議員5人以上の署名を添え、早期に分党協議を開始するよう玉木雄一郎代表らに申し入れたことを明らかにした。党本部
で記者団に語った。
古川氏は玉木氏と行動をともにすると明言しており、残留組でつくる新「国民民主党」の設立に向けた動きとみられる。
玉木氏は要請を受ける立場のため、署名には加わっていない。5人が参加すれば新党は政党要件を満たす。
古川氏は「生活者、消費者、納税者、働く人の立場に立った政治、正直な政治、偏らない政治、現実的な政治、これを旗印に
実行していく『改革中道政党』として、今までの国民民主党の流れをしっかり引き継ぐ新党を作りたい」と語り、現行の党名
や綱領、政策をそのまま継承する考えを明らかにした。

(8月27日)
立憲民主党との合流をめぐり、国民民主党の六つの産別労組系議員が苦慮している。各産別の上部組織である連合は新党参加
を強く求めるが、リベラル色の強い立憲とは従来距離があるのに加え、新党の綱領案に立憲主導で産別系の受け入れ難い
「原発ゼロ」が盛り込まれたためだ。一定の組織票を持つ産別の動向は態度未定組が注視しており、新党の規模や発足時期に
影響しそうだ。
連合は26日、幹部会合を開催し、国政選挙を含め連合全体として新党を支援することを確認。神津里季生会長は記者団に、
新綱領について「変えてもらうのはもう無理だ」と語った。6産別は電力総連や電機連合、自動車総連など。
労使協調の「現実路線」を取ってきた旧同盟系が中心だ。安倍政権がこの勢力との連携に期待を寄せてきた経緯もある。
新党の綱領案に「一日も早い原発ゼロ社会の実現」が明記されたことに対し、原発を容認してきた電力総連の出身議員を中心
に産別系が反発。足並みをそろえて行動することを申し合わせ、綱領の修正を訴えてきた。
これに対し、立憲は綱領の修正を拒否。党内最大のリベラル勢力の関係者は「うちは原発ゼロと憲法で旗を立てた。綱領は
譲らない」と断言する。ただ、昨年の参院選比例代表で国民民主から立候補した産別の組織内候補は5人中2人が落選。
立憲から出馬した自治労や日教組などの候補5人が全員当選したのと明暗を分けた。特に電機連合は、立憲のどの組織内候補
より多い19万票超を獲得しながら、国民民主の獲得議席が伸び悩んだため苦杯をなめた。国民民主として戦うのに限界がある
のは明らかで、ある産別系議員は「この綱領では新党に行けないが、組織と相談する」と苦渋の表情。労組関係者は「行くも
いばら、行かぬもいばらだ」と漏らした。  国民民主の議員62人中、態度未定は現在のところ20人前後。同党は先週、所属
議員に対して新党参加の意思確認を始める予定だったが、産別系の動向が決まらないため、めどが立っていない。態度未定の
一人は「産別が動けば流れが決まる」と指摘。別の新党結成を表明している国民の玉木雄一郎代表は26日の記者会見で「働く
人の側に立った政策を推し進めたい」と述べ、産別系に秋波を送った。

(8月28日)
立憲民主党の福山哲郎、国民民主党の平野博文両幹事長と衆院の無所属議員2グループ幹部が28日、国会内で会談し、合流
新党について、9月16日の結党大会開催を目指すことで一致した。参加する国会議員の募集を今月28日から9月3日まで行うと
も決めた。
9月1日に代表選の選挙管理委員会を開き、新代表と党名の選挙日程を決める方針を申し合わせた。福山氏は会談後、記者団に
「タイトな日程だが、一人でも多くの議員の参加を求めたい」と述べた。

(8月29日)
国民民主党の小沢一郎衆院議員が、安倍晋三首相の辞意表明から一夜明けた29日、公式ツイッターに新規投稿。安倍政権を
総括する中で「権力の私物化」と「倫理観・道徳心の破壊」を問題点として挙げ、かなりの時間を要するであろう再生に
向けて「真実の究明」が必要と説いた。
小沢氏は「安倍政権はこの7年8カ月、権力を維持することに心血を注ぎ、国民ではなく自分達のために仕事をする国家行政
を完成させた」と切り出し、「森友・加計問題や桜を見る会に象徴されるように今や隠蔽や改ざん、虚偽答弁が当たり前の
ことに。今後、権力の私物化に関わる様々な事件について真実の究明を進める必要がある」と指摘した。
さらに、同氏は連続投稿。2点目として「安倍政権の最大の問題は、何よりこの国の倫理観・道徳心を破壊したことである」
と分析し、「これを再生させるには、途方もない時間がかかる。政権交代によって、一日も早く国民の命とくらしを第一に
考える政権を作らなければならない」と呼びかけた。

(8月30日)
立憲民主、国民民主両党などは合流新党の結成に向け、9月3日を期限に国会議員の参加募集を始めた。共同通信の集計では、
参加者は衆院だけで100人を超す見通しだ。立民の福山哲郎幹事長は30日のNHK番組で「衆参で150人前後」になると表明。
国民所属の連合組織内議員はなお合流に難色を示しており、動向が注目される。
福山氏は番組で「衆院選は10月の終わりもあり得る」と述べ、辞任を表明した安倍晋三首相の後任となる新首相が早期に衆院
を解散する展開を警戒。「自民党に対抗し得る準備を整える」として、候補者や政権構想の調整を急ぐ考えを示した。

(8月31日)
国民民主党に所属する連合の組織内議員約10人が31日、立憲民主党との合流新党への参加を見送る方針を固めた。
新党の綱領案に明記された「原発ゼロ」に反発する連合傘下の民間産業別労組(産別)の意向を踏まえた。
その他に玉木雄一郎代表ら10人近くが参加しない方針で、新党不参加は合わせて20人近くになりそうだ。
連合系議員は無所属で活動するか、玉木氏らの「分党」側に加わるかどうかを検討する。関係者によると、電力総連やUA
ゼンセンなど民間産別トップが31日、連合の神津里季生会長に「参加は見送らざるを得ない」と伝えた。
約10人のうち大半が参院の比例選出議員となる。