【2021年】

(10月1日)
立憲民主党の枝野幸男代表は1日、次期衆院選の公約第7弾として、エネルギー政策を発表した。
原発の新増設は認めず、自然エネルギーを進めて、政府目標より早く温室効果ガス排出を削減する「原発に依存しない
カーボンニュートラル」を打ち出した。
公約は「気候危機に歯止めをかける 自然エネルギー立国の実現」と題した。
自然エネルギー電力を2030年に50%、50年に100%をめざす。政府は温室効果ガスの排出削減について、30年度に
13年度比で46%削減するという目標を立てた。
これに対し、立憲は公約で「55%以上削減」とより高い数値を掲げた。

(10月2日)
衆院選後に立憲民主党中心の政権が樹立された場合、共産党は「限定的な閣外からの協力」をするとした党首合意
をめぐり、両党間に温度差が出ている。
今後の共闘態勢構築に弾みになるとして歓迎一色の共産党に対し、過度な接近は無党派層を遠ざけると恐れる立民
は「連立に共産が参加しないことを明確化したもの」(幹部)と世論を意識した予防線を張る。
共産党の志位和夫委員長は2日、東京都内の街頭演説で「まさに日本の政治を変える合意だ。党の99年の歴史の中で
初めてのことだ。政権交代を始めよう」と訴え、衆院選で政権交代を目指す考えを重ねて示した。
今回の合意は、民間団体「市民連合」を介して9月上旬に結んだ政策協定の実現を図るとの趣旨で、同30日の党首
会談で交わされた。立民の枝野幸男代表は記者団に「政権を獲得できた場合の共産党との枠組みは明確になった」
と強調。「消費税減税」「脱原発」など個別政策ごとの連携にとどまるとの認識を示した。
立民幹部は「立民政権と共産の関係は自公政権と日本維新の会の距離感に近い」と解説する。連立は共産党や維新
を除く現在の野党勢力によるもので、共産党は野党のままの位置付けだ。立・共の共闘に否定的な最大の支持団体で
ある連合にも配慮した。
一方、共産党幹部は「これで支持者に立民候補への投票を本気で呼び掛けられる。与党候補をひっくり返す選挙区
が幾つも出る」と意義を語る。今回の合意は、衆院選の候補者一本化のため共産側が支持者向けの説得材料として
要求していたものという側面がある。
立民との競合区は約70。このうち勝てる可能性があるとみる10~20程度について幹部間で調整を加速させたい
考えだ。
ただ、野党共闘の進展を警戒する公明党や維新からは早速、「選挙目当ての野合」との批判が浴びせられた。
立民は、共産党の組織票は欲しいが無党派層が逃げては元も子もない、というジレンマを抱える。
立民は国民民主党とも選挙協力を進める方針。だが、共産党との協力に否定的な国民民主側は「広範な合意を結んで
おいて『共産はあくまで野党』と言っても有権者に理解されない」(幹部)と冷ややかで、どの程度の共闘効果が
出るか微妙だ。

(10月3日)
立憲民主党が、政権を奪った際に共産党と限定的な閣外協力を行うことで合意したことが波紋を広げている。
立民側は最小限の影響にとどまるとして冷静を装うが、支持母体の連合では、共産との共闘を深化させることへの
批判が強まっている。6日に開かれる連合の定期大会では、次期衆院選での立民との向き合い方をめぐり紛糾する
可能性がある。
立民と共産、社民党、れいわ新選組の4党は9月8日、安全保障関連法の廃止を求めるグループ「市民連合」を介し、
消費税減税など6項目の共通政策に合意した。立民の枝野幸男代表と共産の志位和夫委員長が同月30日の党首会談
で合意したのは、この共通政策を実現する範囲での協力だ。
枝野氏は記者会見で「政権を獲得できた場合の共産党との関係における枠組みは、これで明確になった」と言及。
立民幹部は合意の文言について「当たり前のことを書いただけ」と冷めた口調で語る。立民が描く新政権と共産の
関係は、自公政権と日本維新の会との関係に近く、政府提出法案の事前審査などには関与させないイメージだ。
枝野氏は会見で「閣外協力」との表現を好まず、「『限定的な閣外からの協力』の部分は略さずに報道していただけ
ればありがたい」と念押しもした。
対照的に共産の期待値は高い。志位氏は「党の99年の歴史でこうした合意を得て総選挙を戦うのは初めてのことだ」
と歓迎し、今月3日のNHK番組では「私たちは閣外協力ということでやっていきたい」と語った。
志位氏は立民との協力枠組みを「わが党が提唱してきた野党連合政権の一つの形態だ」とも語る。
共産が高揚感に包まれる裏側で、憤りを募らせているのが連合だ。
「これでも立民を支援するのか、という声が地方の連合会を中心に次々と上がってきている」
両党が閣外協力で合意した直後の1日、連合幹部はこう実情を明かした。連合は労働運動をめぐり、歴史的に共産と
対立関係にある。立民が共産との関係を深めることへの反発が、事あるごとに表面化してきた。連合の神津里季生
(りきお)会長も共産との閣外協力は「あり得ない」と繰り返し訴えている。
複数の連合関係者は、4日の地方連合会代表者会議や6日の連合定期大会で、次期衆院選で立民への支援そのものへの
異論や、連合執行部への不満が出るとの見通しを示している。

(10月4日)
立憲民主党の枝野幸男代表(57)は4日、国会内で行われた衆参両院議員総会で、岸田新内閣に対し対決姿勢を鮮明
にした。
この日、衆参本会議の首班指名選挙では岸田文雄首相(64)の次点に泣いたものの「総選挙を経て、その先の特別
国会こそは、この首班指名で勝ちたい」と意気込みを語った。
同日発足した岸田新内閣については「表紙しか変わらない自公政権では、(新型コロナ)感染症から命と暮らしは守れ
ない。長引く消費不況から、この国の経済を立ち直らせられない。隠蔽や改ざん、説明しない政治を、まっとうな政治
に変えることはできません」と批判した。
枝野氏は先月30日、れいわ新選組の山本太郎代表(46)と初めて党首会談を行い、衆院選(19日公示、31日
投開票)で自公政権を倒し新しい政治を実現するため、協力して戦うことで合意している。
「山本氏が立民と一緒に戦うことになったのは、選挙戦のプラス材料でしかありません。無党派層へのアピールに
つながります」(立民関係者)
衆院選で政権交代はあるのか。

(10月5日)
衆院選が「19日公示―31日投開票」となったことで、立憲民主党など野党は選挙準備を急ぎたい考えだ。
ただ、焦点の立民と共産党の候補者調整は足踏み状態で、共闘に向けた環境が整うかは不透明なままだ。
立民の枝野代表は4日、国会内で開かれた党両院議員総会で「(首相という)表紙を付け替えて、大慌てで解散・
総選挙に突っ込むようだ。しっかりと政権を取らせていただく」と呼びかけた。
立民は31日投開票も想定し、選挙準備を進めてきた。14日の衆院解散前後には、公約を発表する構えだ。
共産との協力関係については、政権交代を実現した場合、共産は「限定的な閣外協力」をすると整理した。
共産の志位委員長も4日、国会内で記者団に「予算委員会も開かず、議論を封殺したまま選挙をするのは乱暴な
やり方だ。当然受けて立ち、新しい政権を作る」と意気込んだ。
もっとも、候補予定者が競合する約70の小選挙区の調整は進んでいない。立民関係者は「これ以上の進展は難しい。
志位氏が候補者をおろす決断をしてくれるしかない」と語る。
立民は国民民主党との連携も目指すが、国民側は共産を含めた共闘に対し、安全保障政策などが一致しないと否定的
な考えを示してきた。国民の玉木代表は4日、「立民が(共産と)どう折り合いをつけたのか、選挙で問われる」と
距離を置く姿勢を強調した。

(10月6日)
連合は6日、東京都内のホテルで定期大会を開き、3期6年務めた神津里季生会長(65)の後任に「ものづくり
産業労働組合(JAM)」副会長の芳野友子氏(55)を選出した。女性が会長に就くのは初めて。事務局長に
は日本教職員組合(日教組)委員長の清水秀行氏(62)を選んだ。連合内では、支援する立憲民主党が共産党
との連携を強めることに不満が強まっており、次期衆院選に向け、芳野執行部の手腕も試される。
「私自身がトップとしてふさわしいかどうかということもあるが、ガラスの天井を突き破るチャンスを逃しては
ならないと思い、覚悟した」
芳野氏は大会でこうあいさつした上で、「今期は衆参の選挙がある」と当面する課題にも言及した。
連合は月内に行われる次期衆院選で、個別に政策協定を交わした立民と国民民主党を支援する。
ただ、立民が政権交代を実現した場合に、共産から閣外協力を得ると合意したことが、組織内で波紋を呼んでいる。
立民の枝野幸男代表は、あくまで「限定的な閣外からの協力」だと説明し、共産に法案の事前審査などには関与
させない考えだ。
だが、共産の志位和夫委員長は「共産党は『閣外協力』で支える」と訴え、「わが党が提唱してきた野党連合政権
の一つの形態だ」と高揚感を隠さない。
志位氏がこう主張する以上、衆院選で立民を支援する連合は、歴史的に対立してきた共産の理想実現に協力する形と
なる。
大会では退任前の相原康伸事務局長が、衆院選での野党共闘をめぐり、「労働運動の世界で、私どもが長年共産党との
関係は厳しく相いれないものと整理してきたことも改めて申し上げたい」と語り、立民側を牽制(けんせい)する場面
もあった。
ただ連合内では、民間労組を中心に神津・相原体制が、立民と共産の連携強化を止めることができなかったことへの
不満が強い。今回、官公労組出身として初の事務局長となる清水氏をめぐっては、「(出身の)日教組は共産との連携
に前向き」(立民の中堅衆院議員)とみる向きもある。
今回の大会で、出席者から次期衆院選での立民支援に対する直接的な異論は出なかったが、立共の「閣外協力」合意
を受け、「今後、立民候補への推薦を取り消す地方連合会や民間労組が出てくる可能性がある」と語る連合関係者も
いる。

(10月7日)
立憲民主党の枝野幸男代表は7日、国会内で記者会見し、次期衆院選で訴える若者に関する政権公約を発表した。
国公立大の授業料を半額に引き下げるなど希望者が高等教育を受けられるよう支援する施策を盛り込んだ。
教育の機会均等を目指し、所得格差や就職難の解消につなげる狙いだ。順次公表している公約の第9弾になる。
枝野氏は「意欲と能力のある人が誰でも学べて、格差が固定化されない社会を作らなければならない」と述べた。
公約では「若者の未来を創る政策プラン」と銘打ち、私立大学生や専門学校生に対する給付型奨学金を大幅に拡充。
1人暮らしの学生には家賃補助制度の創設を打ち出した。

(10月8日)
立憲民主党の小沢一郎衆院議員は8日、国会内で記者団に、自民党政権を倒せる野党議員が不在であるとの認識を
示し、政権交代を果たすまで衆院議員を続ける意向を示した。「政権をもう1回取るまで(議員を)やる」と語った。
さらに「誰が政権を取る旗頭になるかね。自民党を倒せるのは誰かね。いないから、不肖私がその一翼を担わなければ
いけないでしょう」と強調。「後継者が出れば、僕はいつでも身を引く」と述べた。
小沢氏は自民党幹事長や旧民主党代表などを歴任。政権交代可能な二大政党制の確立を目指している。
一方、この日に国会で所信表明演説を行った岸田文雄首相については「あまり強い言葉や、強いイメージはない」と
指摘。「ただ、選挙を考えるとああいう人は戦いにくい。言葉や表現や発信が強い人のほうが戦いやすい」と述べ、
次期衆院選」(19日公示、31日投開票)が新政権発足の直後に行われることと合わせて「非常に野党は厳しい」
との見方を示した。

(10月9日)
立憲民主党京都府連の泉健太会長は9日、京都市上京区の府連事務所で記者会見を開き、府内では次期衆院選(19日
公示、31日投開票)で共産党とは選挙協力を行わないと改めて表明した。共産が京都で「野党共闘」のアピールを
強める中、立民府連の姿勢に変化はないと示した格好だ。
立民の枝野幸男代表と共産の志位和夫委員長は先月末の党首会談で、競合する小選挙区での候補者調整などの選挙協力
で合意した。泉氏は共産とは府内の地方選挙で長年対立してきた経緯から「府内では共産党と協議したことはなく、
協力関係にない」と会見で強調し、これまでの方針と同様に衆院選での選挙協力を否定した。
共産が自ら擁立する現職への一本化を強く求めている京都1区について、泉氏は「擁立の努力を最後まで続ける」と
話した。
ただ「京都レベルで具体的に見つけることができておらず、党本部からも提示はない」と明かし、擁立できない可能性
が高まっている。
また立民府連はこの日の常任幹事会で、国民民主党現職のいる京都2区と、野党系無所属が立候補を予定する4区で擁立
を見送ると決めた。党本部が国民と結んだ選挙協力の覚書や連合京都が4区の立候補予定者に推薦を出していることを
理由としている。

(10月10日)
19日に公示される衆院選(31日投開票)で、福島5区に立憲民主党公認で立候補を予定していた元福島県議の新人
鳥居作弥氏(47)は9日、同選挙区での立候補を取りやめると明らかにした。
いわき市で同日開いた後援会の会合で立候補取り下げの意向を表明。終了後の取材に「党幹部から全国の情勢を聞き、
援者の意見も聞いて判断した。悔しい思いはあるが、差し迫った選挙の中で自分の責任を果たしていく」と述べた。
福島5区には自民党現職の吉野正芳氏(74)、共産党新人の熊谷智氏(41)が立候補する見通し。立民、共産など
の野党は候補者を一本化する方向で最終調整していた。
これを受けて同じく野党間の候補者調整の対象となっていた福島2区は、共産党新人の平善彦氏(69)の立候補
取りやめが確実となった。
立民党新人の馬場雄基氏(28)が野党統一候補となり、自民党現職の根本匠氏(70)に挑む。

(10月11日)
立憲民主党の枝野幸男代表は11日のBSフジの番組で「政権を本気で狙いにいかないと最大野党の責任は果たせない」と
述べ、次期衆院選で政権交代を目指す考えを強調した。
その上で、実現の可能性について、米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手の今季の打率2割5分7厘に触れ、「大谷の
打率くらいの可能性はあるつもりで頑張っている」と説明した。

(10月12日)
立憲民主党は12日、次期衆院選千葉6区の公認候補に内定していた生方幸夫衆院議員の公認を見送った。
生方氏は9月の会合で、北朝鮮による拉致被害者について「生きていない」と発言していた。立憲の福山哲郎幹事長は
12日、生方氏が公認を辞退したと明らかにした。
福山氏は「生方氏の発言は拉致被害者とご家族、拉致問題の解決に関わってきたすべての方々を深く傷つけるもので、
党の考え方ともまったく相いれない。心からおわび申し上げる」と謝罪した。

(10月13日)
立憲民主党の枝野幸男代表は13日、次期衆院選(19日公示、31日投開票)に向けた政権公約を発表した。
新型コロナウイルス禍への対応として時限的な5%への消費税減税を明記した。医療、介護、教育などの公的サービス
にも予算を重点配分し、格差是正による「1億総中流社会の復活」を掲げた。
消費減税のほか、年収1千万円程度までの時限的な所得税の実質免除、低所得者への年額12万円の現金給付も行う。
財源は富裕層や超大企業への課税強化などでまかなう。法人税は所得税と同様に累進税率を導入し、株式売却など
金融所得への課税についても「国際基準まで強化」する。
コロナ対策では患者対応した医療・介護従事者への慰労金20万円の支給、検査体制や水際対策の強化を挙げ、直ちに
総額30兆円超の補正予算を編成する。
国公立大学授業料の半額への引き下げ、選択的夫婦別姓制度の実現、原発から自然エネルギーへの転換、「子ども省」
創設も訴えた。憲法改正は盛り込まなかった。

(10月14日)
衆院選岩手3区に出馬する立憲民主党の小沢一郎前衆院議員が、公示日の19日に岩手県奥州市など同選挙区内で第一声
を上げることが14日、分かった。陣営関係者によると、他候補の応援などが通例で公示日の地元入りは異例。
奥州市で開かれた選対会議で陣営が明らかにした。「初当選した1969年の衆院選以来ではないか」と話す後援会幹部も
いるという。
小沢氏は会議を欠席。陣営幹部の木戸口英司参院議員は「厳しい選挙でもあり、集大成だ。小沢氏の熱い思いがあるの
だと思う」と指摘した。
岩手3区は自民党の前職藤原崇氏も立候補を予定している。

(10月15日)
共産党の小池晃書記局長は15日の記者会見で、衆院選東京8区に擁立を予定していた新人で元東京都杉並区議の上保
匡勇氏について、立候補を取り下げると発表した。
立憲民主党の新人を統一候補として支援する。小池氏は「市民の中で候補一本化をという声が非常に高まっている」
と語った。

(10月16日)
立憲民主党の枝野幸男代表(57)が16日、衆院解散後初の週末に、5カ所で街頭演説を行った。
「#立憲大作戦2021in新宿」と称したJR新宿駅東南口では「4年前の結党の時も、この新宿駅で訴え、4年間努力して
きました。もう1度、力を与えていただけませんか」と訴えかけ、「今回の選挙で(政権を)変えようじゃありません
か」と力説した。
立憲が躍進した前回衆院選中の17年10月14日は同地に約3,000人、投開票前日の同21日には南口で約8,000人が
集まった。
新型コロナウイルス禍で単純比較はできないが、この日の聴衆は主催者発表で700人。それでも大きな拍手が上がった。
演説前には同党の比例区公認候補者26人を発表。小選挙区214人を含めて計240人の出馬が決まった。
枝野氏は「定数(465議席)の半分233を超えた」と前回17年総選挙で擁立した78人を大幅に超える選挙態勢となった
ことを報告。さらに共産党などとの候補一本化で「自公対野党共闘」の構図となったのは212選挙区で「いろいろな困難
を乗り越えて一騎打ちの構造をつくっていただいた。まさに千載一遇のチャンスを迎えています」と強調し、政権交代を
呼びかけた。

(10月17日)
◇衆院選2021 19日公示、31日投開票
立憲民主党は16日、衆院選の第2次公認として比例単独候補26人を発表した。1次公認と合わせ候補者は240人となった。
目標に掲げた立民単独での衆院定数465の過半数擁立を達成した。会見で福山哲郎幹事長は、共産、国民民主、れいわ
新選組、社民の各党との候補者調整について「208選挙区で一本化できた」と成果を強調した。
立民はその後、東京都のJR新宿駅前で演説会。枝野幸男代表は「全員が当選すれば単独政権ですよ。野党が困難を乗り
越え各地で自民党と一騎打ちの構図をつくった。まさに(政権交代)千載一遇のチャンスを迎えている」と訴えた。

(10月18日)
今回の衆院選に出馬せず引退した荒井聡・元国家戦略担当相は毎日新聞政治プレミアに寄稿した。民主党政権の「失敗」
について、「失敗のイメージが有権者に根強く残り、立憲民主党もそのことで苦しんでいる。いまだに信頼を回復した
とは言えない」と語った。
荒井氏は「最大の問題は党内をまとめられなかったことだ。小沢一郎元代表と仙谷由人元官房長官の確執が根本に
あった。二人とも敵を作り、アンチの政策や行動を積み重ねて自身の求心力を増すやり方だった。違うようでいて、
二人の政治手法は非常に似ていた」と指摘。
「組織をまとめることについて経験もなければ、関心も薄い。政策志向で、同時に権力志向だ。政権に就いたり、代表
になったりすればなんでもできると思っている」と語った。

(10月19日)
元「モーニング娘。」の市井紗耶香氏(37)が衆院選(31日投開票)で19日、立憲民主党本部コーディネーター
として同党公認候補者の応援で全国を駆けめぐっている。
市井氏は今年7月の都議会選挙で大田区選挙区から立候補して初当選した〝筆談ホステス〟として知られる斉藤りえ都議
(37)の選挙戦で応援に入り、〝当選請負人〟として話題を集めた。
この日は東京選挙区、神奈川選挙区から立候補した立民候補者たちの街頭演説会に登場し、有権者の前で支持を訴えた。
今度の衆院選は「自民党が議席をどの程度維持できるか」「立民は公示前の110議席からどの程度上積みし、政権交代
に向けた足掛かりを築けるか」などが、焦点となっている。
市井氏は「いろいろなことが起こって〝正直な政治家〟を選べる選挙なんだという思いを寄せています。衆議院選挙
なので候補者が地元できちんと活動されているかどうか、有権者はしっかり見ていますからね」と語った。
フジテレビ記者から衆院選に立候補した大築紅葉氏(37=北海道4区)らと「80’sエイティーズ」としてユー
チューブ番組などにも出演。精力的にPR活動をこなしている。
「今回、私の将来の投資としてはまったく考えてなく、この国にとって必要な政治をきちんと形にしてくれる立民議員
をどれだけ増やせることしか考えていません。12日間の選挙期間中は金沢、岐阜に行ったり、点々と20人以上の
立民候補者を応援するので、当選してもらうためにやり抜きます」
市井氏は来年の参院選で立候補する意欲を示しているが、まずは仲間の応援に専念している。

(10月20日)
立憲民主党の蓮舫代表代行(53)は20日、公職選挙法違反事件で公民権停止となった菅原一秀氏(59)の東京9区
(練馬区)で街頭演説会を開いた。
自民党は菅原氏の後釜に比例東京だった安藤高夫氏(62)を据えた。この日は丸川珠代前担当大臣(50)が応援に
入り、有権者に支持を訴えた。
立民は新人で元朝日新聞記者の山岸一生氏(40)を擁立。蓮舫氏は同選挙区について「現職の大臣(菅原氏)がいなく
なったことで変わった」と指摘した。
岸田文雄首相(64)が過去に〝政治と金〟で閣僚を辞任した甘利明幹事長(72)を同党の重要ポストに大抜てきした
人事については「この問題をたいしたことがないと思っているんだと、私はがくぜんとした」と蓮舫氏。
さらに、「コロナ禍だからこそ、政府与党、野党もこの問題で敏感にならないといけない。雇用が不安定、女性ほど
厳しい環境に立たされている。だったら政治家は自分の身内を守るのではなくて、みなさんを見なくてはいけない。
(岸田首相の)幹事長人事を見て襟を正さなければと、私は思った」と持論を展開した。
同選挙区からは安藤氏、山岸氏のほかに日本維新の会から南純氏(38)、新党やまとの小林興毅氏(77)が立候補
している。

(10月21日)
衆院選は選挙戦序盤の21日、与野党トップが東海地方に入り、候補者とともに街頭で支持を訴えた。
岸田文雄首相(自民党総裁)は就任後初遊説で、午後の名古屋駅前には大勢の聴衆が集まった。新型コロナウイルス対策
や「成長と分配」の経済政策推進を主張。国民の声を書き取ってきたという「岸田ノート」を掲げ、「皆さんの声を丁寧
に聞き、共に新しい時代を切り開く。約束の証しとしてこのノートを握りしめていく」と声を張り上げた。
一方、立憲民主党の枝野幸男代表も、夕方に同じ名古屋駅前で遊説し、仕事帰りの会社員らを前に、与党・政権による
新型コロナ対策やアベノミクスを強く批判。
森友学園・加計学園問題にも触れ、「安倍さんや麻生さんに忖度してまっとうな政治ができない。総理大臣が忖度すべき
相手は国民じゃないのか」と訴える。

(10月22日)
24日の投開票が目前に迫った参院静岡選挙区補欠選挙で、岸田文雄首相が自民党総裁として半月で2度目の異例の自民
候補応援に静岡県入りした21日に続き、22日は立憲民主党の枝野幸男代表が、国民民主党の玉木雄一郎代表、連合の
芳野友子会長とともに、推薦する無所属候補の応援演説を行った。静岡県内での3組織トップそろい踏みは初めて。
ただ補選告示日の7日も駆け付けた玉木氏や首相と対照的に、枝野氏の静岡入りは最終盤となった。背景には県内での
立民・国民間のしこりがある。
2年前の参院選静岡選挙区(改選数2)では、国民の現職がいたが立民は新人を擁立。今回の衆院選も、静岡1区で双方
が公認を立てた。中小製造業者のほか鉄道や電力の労組関係者も多い県内では、連合に近い国民が勢力を保持しており、
リニアや原発に反対する共産への立民の接近も影を落とす。
県内の衆院選挙区は立民と調整した共産も、参院補選では、衆院比例票や次期参院選も見据えて独自候補を擁立。
こうしたなかで立民は、告示前は「(衆院選の)前哨戦になる状況ではない」(福山哲郎幹事長)としていた。
だがこの日の演説で、玉木氏は「3人が集まるのはたぶん最初で最後」、枝野氏は「本当に大変な激戦だからそろって
応援している。3人そろえば1足す1が4や5になる。みなさんの力をあわせれば何千倍の力になる。絶対に勝とう」
と、そろい踏みの重大さを有権者に強調。自民との大接戦を印象づけた。

(10月23日)
東京18区は、かつて民主党で行動を共にしていた自民党の長島昭久元副防衛相(59)と立憲民主党の菅直人元首相
(75)が、敵味方に分かれて激しい「長菅戦争」を繰り広げている。
民主党政権時は、菅内閣で防衛政務官を務めた長島氏。自民党の土屋正忠元武蔵野市長(79)からバトンを受け継ぐ
形で、東京21区から「国替え」して18区から出馬した。選挙戦は事実上の一騎打ちの様相になっている。
菅氏の伸子夫人は「今回の相手はなかなかやりにくい方」と本音を口にする。長島氏が自民党入りしたのは「新聞で
知った」と話し「ご本人からは、今も何のあいさつも説明もない」と怒りをあらわにする。
一部メディアでは「和製ヒラリー」と評されるほど多弁な伸子夫人。菅氏の出陣式に同行した際には「政治とは一種の
“ヤクザ”。ヤクザなら仁義を切っていただかないと」と独自の切り口で長島氏を批判した。菅氏本人からは、長島氏
に関する発言がないことに関しては「役割分担です」と主張。
「本人(菅氏)は『もう何も言わない』と言っているので、その分私が言います。やりにくい、本当にやりにくいです」
と話した。

◆東京18区(武蔵野市、府中市、小金井市)

長島昭久59 自民前〈6〉

子安正美71 無新

菅 直人75 立民前〈13〉

(10月24日)
立憲民主党の枝野幸男代表(57)が23日、都内でデイリースポーツなどスポーツ紙の合同インタビューに応じた。
31日投開票の衆院選も中盤戦に突入。ここまでの選挙戦を振り返り「各地での人の集まり方、集まってくれた方の熱気
などは想定を超えるいい反応をいただいている」とし「この輪を広げていきたい」と息巻いた。
野党共闘体制を構築し、政権交代をうたう選挙戦。共闘への理解は「好意的に受け止めてくれている方が多い」と分析
した。
投票率が低いとされる若年層の掘り起こしも課題の一つ。枝野代表は「受験生のあなたへ」など「○○のあなたへ」と
題したメッセージ動画109本を配信していることを挙げ「あなたと無関係ではないということを伝えていければ」と
力を込めた。
インタビュー後の写真撮影の際には、色紙にアイドルグループ・乃木坂46の「夜明けまで強がらなくてもいい」の歌詞
の一部「すぐに夜明けが来る!」としたためた枝野代表。「歌詞と音楽が合っている」と同曲を携帯電話の着信音にも
している。
AKB48などアイドル歌謡曲に造詣が深く「秋元康さんの狙いに乗っかってます」とし「総選挙でセンター(=トップ
を)取りたいです」と笑った。
また、40年来の虎党としても知られる。今季の阪神の戦いぶりを「想定を超える頑張りをしてくれて」と満足げ。
投開票日までにはペナントレースが決着している可能性が高く「気づいたら日本シリーズに出てほしいなという感じ」と
願いを込め「今年のこと以上に、ここからしっかりとチームとしての実力をつけて新しい黄金時代を作ってほしい」と
期待を寄せていた。
選挙戦も残り1週間。「我々の方が今の暮らしの実態や、政治に取り残されていると受け止めている多くの国民に寄り
沿ったチームができていると自負している」と胸を張った枝野代表。
今後の戦い方について「トーンは変わらない」としつつ、7月の横浜市長選を例に挙げ「あなたの一票で変わるという
ことを伝えることに、ウエートをかけていきたい」と一端を明かした。

(10月25日)
立憲民主党の枝野幸男代表(57)は25日、高松市内で参院静岡補選で立憲民主党などの推薦を受けた推薦候補勝利に
関し「表紙が変わっても、政権への国民の不信や不満が以前として、大変大きいと示されている。多くの陣営が、この
結果に勇気づけられた」と語った。
枝野氏はこの日、香川1区の立憲民主党公認候補の応援入り。街頭演説後、記者団の質問に答えた。

(10月26日)
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)は23、24日に衆院選の終盤情勢調査を実施した。取材を加味した
千葉県内13の選挙区情勢は自民党が7選挙区で、立憲民主党が3選挙区で優勢。9、10、13区は両党の候補者が
接戦を展開する。また、調査では比例投票先は各選挙区とも1番が自民、2番が立民だった。(敬称略、年齢は投票日」基準の満年齢)1区 4年前の前回選挙で比例復活した立民前職の田嶋要(60)が、自民前職の門山宏哲(57)
にややリードし、優勢となっている。(千葉市中央、稲毛、美浜区)
2区 自民前職の経済安保相、小林鷹之(46)が優勢。共産新人の寺尾賢(45)、立民元職のbr> 黒田雄(62)
が出馬し「立共連携」がない選挙区。小林を黒田が追うが開きがある。(千葉市花見川区、習志野、八千代市)3区
自民前職の官房長官、松野博一(59)が立民前職の岡島一正(63)に差をつけて優勢。岡島は野党連携を軸に巻き
返しをはかる。(千葉市緑区、市原市)
4区 立民前職の元首相、野田佳彦(64)が、前回の選挙で比例復活した自民前職の木村哲也(52)に大きく差を
つけて優勢。(船橋市の一部)5区 野党が乱立したが、自民前職の薗浦健太郎(49)が優勢。立民新人の矢崎堅太郎
(54)は無党派層への訴えや、野党共闘で巻き返しに懸命。県内唯一の国民民主新人の鴇田敦(55)と維新元職の
椎木保(55)は厳しい。一方で2割以上が投票先を決めていない。比例投票先は共産に次いで維新が4番目。
(市川市の一部、浦安市)
6区 自民前職の渡辺博道(71)が優勢。拉致被害者に関する失言で立民から一転、無所属で出馬した前職の生方幸夫
(74)は、公示直前に選挙区を6区に変えた共産新人の浅野史子(51)、維新新人の藤巻健太(38)にややリード
を許す。一方で2割以上が投票先を決めていない。
比例投票先は維新が立民に次いで3番目。(市川市の一部、松戸市の一部)7区 自民前職の斎藤健(62)が優勢で、
立民新人の竹内千春(53)が追う。維新元職の内山晃(67)は竹内に差をつけられている。NHK党新人の渡辺晋宏
(36)は一定の支持を掴めていない。(流山、野田市など)
8区 事実上の一騎打ち。立民新人の本庄知史(47)が、自民前職の桜田義孝(71)を引き離して優勢。本庄は立民
支持層に加え、野党連携などで先行。一方で2割以上が投票先を決めていない。無所属新人の宮岡進一郎(80)は選挙
公報で政策を訴える。(柏市の一部、我孫子市)
9区 立民前職の奥野総一郎(57)と自民前職の秋本真利(46)が激しく競り合う。」
選挙区で3連勝の秋本に対し、奥野は今回、野党連携の支援を受ける。約2割が投票先を決めておらず、その行方が勝敗
の鍵を握る。(佐倉、四街道、八街市など)
10区 無所属新人の今留尚人(56)と諸派新人の梓まり(50)が出馬したが、立民前職の谷田川元(58)と自民
前職の林幹雄(74)の事実上の一騎打ち。終盤も激しく競り合っている。
自民の比例代表の定年は73歳で、林は比例で出馬していない。(銚子、成田、香取市など)
11区 県内最多の当選回数10回、自民前職の森英介(73)の独走で優勢。
大きく差が開いて共産新人の椎名史明(64)、れいわ新人の多ケ谷亮(52)と続く。
(茂原、東金、勝浦市など) 12区 自民前職の浜田靖一(66)が他の2候補を引き離して圧倒的に優勢。浜田の後を
立民元職の樋高剛(55)、共産新人の葛原茂(70)と続く。(館山、木更津、鴨川市など)
13区 立民前職の宮川伸(51)、自民新人の松本尚(59)、維新新人の清水聖士(60)が出馬した混戦区。
序盤から宮川と松本が激しく競り合い、終盤もほぼ横一線。清水が2人を追う。(鎌ケ谷、印西、富里市など)

(10月27日)
■立憲民主党・安住淳国会対策委員長(発言録)
2017年(の総選挙)は、連合の皆さんには大変ご迷惑をかけたが希望の党と立憲民主党、無所属の3派に分かれて
戦った。(北海道の)稚内から(沖縄県の)石垣島まで圧倒的な自民党を相手に、バラバラでやったら勝負にならない。
(今回の)選挙(で取れる議席)も、もしかしたら100かもしれない。頑張れば150かもしれない。しかし、これだけは
言える。接戦に持ち込めたのは、やっぱり一つになって頑張ろうって言ってきたからだ。
自民党に安定政権を持たせるか、それとも与野党伯仲にして、できれば政権交代までいくか。もう1回、そういう選択を
してもらうワンチームを皆さんと一緒に作りたい。来年には参議院選挙もある。それまでにはなんとか、今以上に皆さん
から気持ちよく応援してもらえるような体制をつくるために、私も努力していく。
(相模原市であった連合主催の講演会で)

(10月28日)
立憲民主党の枝野幸男代表(57)は28日、東京・三鷹市で衆院選終盤戦(31日投開票)の街頭演説を行った。
与野党トップは激戦区で経済対策や新型コロナウイルス対策をめぐって激しい応酬を繰り広げている。安倍元首相が主導
した〝アベノミクス〟の基本路線を引き継ぎつつ、「地方の活性化を図って経済政策を目指す」と主張するのが自民党の
岸田文雄首相(64)だ。
一方で枝野氏は「そもそもこの9年間、経済はよくなっていないんです。安倍さんに〝悪夢の民主党政権〟と呼ばれる
筋合いはない」とアベノミクスを全否定した。
「我々に至らないことはあった。民主党政権3年3か月、経済の数値はよくなく、胸を張るつもりはありません。でも
安倍政権より2倍近く、悪夢の民主党政権のほうが経済は伸びていた。悪夢より悪ければ地獄か!」
さらに「株を持っている人やごく一部の大企業だけが儲かった」と批判し、そうした大企業などに応分の負担を求めると
して「適正・公正な再分配、分かち合うことが経済を成長させる」と主張した。
また、新型コロナ対策についても「政治が機能していれば救えた命もあった」と自公政権の対応を厳しく非難した。
立民は最新の情勢調査で比例の伸び悩みが見られている。枝野氏は悲願の政権交代を成し遂げることができるのか。

(10月29日)
立憲民主党の枝野幸男代表は29日、衆院選の公認候補の応援で札幌市を訪れ、街頭演説した。自民党の麻生太郎副総裁
が「温暖化のおかげで北海道のコメがうまくなった」などと発言したことに触れ、「全く国民の暮らしを見ていない。
温暖化で地球が危ないという危機感も持っていない。とんでもない発言だ」と批判した。
枝野氏は演説で「北海道の皆さんの努力でいろんな品種改良をして、寒さにも強くおいしいお米を作った」と指摘した
うえで、温暖化が漁業や農業従事者に悪影響を及ぼしているとの認識を示した。
枝野氏が衆院解散後に道内入りするのは2度目。札幌、苫小牧両市で、共産党が擁立を取り下げて激戦が伝えられる
道3区、4区、9区の公認候補を応援し、テコ入れを図った。

(10月30日)
衆院選は30日、選挙戦最終日を迎え、与野党幹部が激戦区を中心に街頭演説を行った。 「10月31日、日本の政治、日本の社会が変わる。日本を変える力を持っているのは、あなたです」。立憲民主党の枝野
幸男代表(57)が、JR新宿駅東南口を埋めた1人1人に訴えた。壇上前はもちろん、歩道橋、階段。エスカレーターや
歩きながら耳を傾ける人へ。時には絶叫し、大きく開いた5本指を有権者らに突き刺すかのような力強い身ぶり手ぶり
で、心にも訴えかけるようだった。結党直後の4年前の衆院選投票日前日、新宿駅南口に集まった8000人には及ばない
が、政権交代実現へ、野党第1党となった験の良い“聖地”を党最終演説地に選んだ。 この日、「#立憲大作戦2021FINALin神奈川→東京」と題し、鎌倉市、横浜市、立川市など計7カ所を応援演説で巡った。
09年から3年半、政権をとった民主党時代を「国民の期待に応えられなかった思いがある」と素直に反省。
その上でアベノミクスと称した9年にわたる自民党政権を批判した。「政権選択が出来る今回の選挙を逃せば、隠す、
ごまかす、改ざんする政治が続いてしまう」。岸田首相が掲げる「成長と分配の好循環」には「分配なくして成長なし。
財布のひもが固く締められたままでは経済をまわすことは出来ない」と政策でも反論した。 最後は自身の選挙区の大宮
駅前で締めた。歩行者が身動き困難なほどグルッと聴衆が囲んだ東口ロータリーで、「枝野コール」に両手を上げて
応えながら、午後8時を迎えた。

(10月31日)
立憲民主党の枝野幸男代表は無党派層に照準を合わせ、神奈川県や東京都内の繁華街を回った。
横浜市の演説では「安倍晋三元首相と言っていることが全く一緒だ」と、首相の経済政策をやゆした。終盤で好んで
使った表現だ。政府の新型コロナウイルス対策を批判し「今ほど命を守るための政治が問われている時はない」と強調。
「公平に分かち合うことこそが経済を成長させる道だ」と分配優先への転換を唱えた。
演説後、記者団に政権交代の可能性を問われ「(米大リーグで活躍した)イチロー選手のいい時の打率ぐらいだ」と
答えた。同氏の米国での最高打率は3割7分2厘。11日の段階で、エンゼルスの大谷翔平の打率ぐらいと説明して
いた。
今季は2割5分7厘。1割程度伸びたことになる。野党統一候補を立てた多くの選挙区で、接戦に持ち込めたとの判断
が背景にある。
ただ、党内では接戦区を勝ち切るのはそう簡単ではないとの見方が少なくない。党中堅は「無党派を多く取り込む必要
があるが、そこまでの手応えはない。投票率が重要になる」と語った。