

【2023年】
(7月1日)
元自民党幹事長で現在は立憲民主党所属の小沢一郎衆院議員(81)が1日、事務所名義のツイッターを更新。30日夜、
岸田文雄首相が東京都内の日本料理店でマイナンバー関係閣僚と会食をしたことについて「酒を交えてまともな議論が
できる訳がない。官邸でやるべき」と批判した。
添付した記事によると会合には岸田首相のほか、松野博一官房長官、河野太郎デジタル相、加藤勝信厚労相、松本剛明
総務相が参加。トラブルが相次ぐマイナンバーカード、マイナンバーについて意見交換していると見られると報じられた。
「つまり初めから議論する気などなく、大方愚痴を言い合うくだらない飲み会の類い」と指摘した小沢衆院議員は
「メディアも垂れ流しはやめ、そういうことを報じるべき」と私見を述べた。
フォロワーからは「会議は会議室で。今どき、『吞みニケーション』は通用しない」「もう何がいいことで何が悪いことか
分かってないんだろうな。感覚バグりすぎて」「(30日に)ボーナス入ったし、一杯行きますか的なノリだろうな」
「何も期待できない」などの厳しい声や、要職を歴任してきた小沢衆院議員には「さすが!よくわかってらっしゃいます
(笑)」との皮肉も寄せられた。
(7月2日)
岸田内閣の最新の支持率が6月行われた前回の調査から6.0ポイント下落し、40.7%だったことが最新のJNNの世論調査で
分かった。 不支持率は、前回の調査から8.1ポイント上昇し、56.4%だった。 政党支持率では▼自民党の支持が前回調査
から2.8ポイント下落し、29.9%、▼日本維新の会は2.3ポイント下落し、5.6%、▼立憲民主党は0.3ポイント下落し
4.0%だった。 また現在、野党第一党の立憲民主党と野党第二党の日本維新の会のうち、岸田政権に対峙する野党として
どちらが期待するか聞いたところ、立憲民主党が27%日本維新の会が41%だった。
(7月3日)
共産党の小池晃書記局長は3日の記者会見で、立憲民主党の泉健太代表に対し、次期衆院選での共産との選挙協力を否定
した発言を撤回するよう求めた。「市民連合」を介した共闘の可能性に言及した泉氏の発言に対しても「スジが違う話だ」
と批判し「候補者調整しないという発言は撤回していただくことが必要ではないか」と述べた。
泉氏は5月、共産などとの候補者調整を含む選挙協力を否定する考えを表明。党内の反発などを受け、6月30日の記者会見
で、2021年衆院選で市民連合を介して共闘した経緯に言及し「そういうものは十分あり得る」と軌道修正していた。
小池氏は3日の会見で「市民連合の役割はものすごく大きいが、現時点での共闘の問題は政党の責任で解決すべきではない
か。特に(選挙協力を否定した)党首の発言で障害が生まれている」と強調した。
(7月4日)
立憲民主党の岡田克也幹事長は4日の記者会見で、次期衆院選の野党共闘について「野党議席を最大化することが重要だ。
候補者調整の取り組みを徹底的に追求したい」と強調した。
泉健太代表は先に、野党共闘を後押しする民間団体「市民連合」を介する形であれば、共産党との候補者調整を容認する
姿勢に転じた。
岡田氏はこれに関し、泉氏から対応を指示されたと説明。「共産党とも候補者調整をできれば行っていきたい」と述べた。
(7月5日)
元自民党幹事長で現在は立憲民主党所属の小沢一郎衆院議員(81)が5日、事務所名義のツイッターを更新。この日、河野
太郎デジタル大臣が2026年中を視野に導入を目指す新しいマイナンバーカードについて「仕様によっては、新しい読み
取り機が必要になるという可能性は当然ある」などと発言した報道に「喜劇。同時に悲劇」などと厳しく批判した。
添付された報道によると、河野デジタル相は新しいカードに切り替える理由として「量子コンピューターなどいろいろな
技術が革新し、強度的にさらに強い暗号に切り替える必要がある」などと答えた。小沢衆院議員は「利権とメンツのために
税金が無駄にされていく。使い物にならないカードのために既に数兆円をドブに捨てたようなもの」と私見をつづった。
フォロワーからは「読み取り機を使う発想がそもそもアナログ」「止めるという選択肢はないのでしょうか?もう後に引け
ないっていう感じに見えますね」「今すぐ無理やりカード持たせようとしないで2026からでいいんじゃね?」などの感想
が相次いだ。
(7月6日)
マイナンバーカードを巡るトラブルが相次ぐ中、衆院特別委員会の閉会中審査が5日、開かれた。
立憲民主党は河野太郎デジタル相の責任を追及。立民は来年秋に現行の保険証を廃止する政府方針について「普及を急ぐ
河野氏が独断で決めた」(幹部)とみており、河野氏の「拙速な手法」に焦点を当てた。「マイナンバー制度を進める上
で、内閣で一番障害になっているのは河野氏なのではないか」。立民の西村智奈美代表代行は河野氏に照準を定めた。
マイナカード普及促進のため、昨年10月に河野氏は、2024年秋をめどに現行の健康保険証を廃止し、マイナカードと一体
化した「マイナ保険証」に切り替えると表明した。
立民は期限を区切ったことが事務作業を担う現場の負担を増し、データの正確性がなおざりになったと主張している。長妻
昭政調会長は「現場を知らずに決めて突っ走るとデジタル化はむしろ遅れる」と述べ、政府方針の撤回を迫った。
これに対し、政府側は「目標として、しっかりとマイナンバーカードと健康保険証の一体化を進めていく」(加藤勝信厚生
労働相)などと答弁。撤回には応じなかった。
閉会中審査では、河野氏がマイナカードの名称変更の可能性に言及したことにも、追及の矛先が向けられた。
西村氏は名称変更は国民の目をトラブルからそらせようとする「すり替え」だとして、「名前を変えたら問題がなくなる
わけではない」と再三指摘。これには河野氏も「名前を変えるかどうかと、今起きている事案とは全く関係がない」と釈明
せざるを得なかった。マイナカードを巡るトラブルについて、立民幹部は「河野氏が手柄を立てようとしたのが原因だ」と
指摘。別の幹部も「『消えた年金問題』以上に広がる」と語り、今後も厳しく追及する考えを示した。
報道各社の世論調査で岸田内閣の支持率は下落しており、マイナ問題などが主な要因とみられている。政府はマイナカード
に関するデータやシステムの総点検を秋に完了させる方針。ただ、与党幹部からは「年金問題の時のように、総点検後も
トラブルがポロポロ出てくることになったら大変だ」との声が漏れた。
(7月7日)
立憲民主党の泉健太代表は7日の記者会見で、次期衆院選での共産党などとの協力について、街頭活動はともにせず、
あくまで小選挙区候補の一本化にとどめるべきだとの考えを表明した。「応援し合うとか一緒に演説するとか、そういう
ことではない。やるのは候補者調整だ」と述べ、相互に「推薦」や「支持」を出すことにも慎重な姿勢を示した。
共産党の志位和夫委員長は6日の会見で、立民に対して政権合意や政策合意の締結などを求める立場を表明した。共産との
協力を否定してきた従来の方針を転換したことに関する明確な説明も要求したが、泉氏はこれについて「別にない。共産党
だけが(候補者調整の)対象ではない」と述べ、応じない意向を示した。
(7月8日)
◇残した言葉が「重し」に=立民・野田元首相インタビュー
―安倍晋三元首相の死去から1年が経過し、日本政治にどのような変化が生じたと感じるか。影響力のある人だったので、
残した言葉などが「重し」となり、なかなか変化させることができない状況を生み出している。例えば、異次元の金融緩和
から正常化していかなければいけないが、「アベノミクスは道半ばだ」という呪文のような言葉がまだ続いている。
―追悼演説で言及した安倍氏の「光と影」は。経済で、アベノミクスも最初の2年は良かったと思う。明るいムードを
つくり、株が上がった。だが、2%の物価目標を達成できないまま、10年が経過してしまい、副作用が出てきている。
外交も、(米国の)オバマ大統領とも、トランプ大統領ともうまくやったという意味では、光がいっぱいあった。ただ、
対ロシア外交はプーチン大統領を増長させてしまい、ウクライナ侵略にもつながっていると思う。
―どのように検証していくか。国会論戦などを通じて、(安倍政権を)引き継ぐ立場の岸田政権に対して見解をただし
ながら、軌道修正を図っていくものは図っていく。言論を通じて光と影を明らかにしていく。
―国葬を決めた経緯で問題点は。国葬を判断したのは亡くなった6日後だ。当然、国権の最高機関である国会の関与が
あってしかるべきだった。閣議決定だけで進めるやり方は拙速すぎた。
―どういうルールを検討すべきか。各党が参加して合意形成すればいいのではないか。首相を経験したからといって国葬を
すべきではない。長ければいいというものでもない。
―政治家を襲うテロが起きる中、自身は毎日、駅前に立っている。インターネットで調べて、安易に(銃などの)恐ろしい
ものを作れる時代になってしまった。模倣犯が出てこないことを祈りたい。街頭に出ることは、政治家の基本だ。民主主義
は熱伝導で、逃げてはいけないし、ひるんではいけないし、臆してはいけない。政治家の日常活動として、基本的にはやり
続けなければいけない。
(7月9日)
立憲民主党三重県連は8日の常任幹事会で、次期衆院選三重2区の候補者に下野幸助県議(46)=新政みえ、4期、鈴鹿市
選出=を内定した。党本部に申請し、公認が決まれば正式に立候補を表明する方針。
立民県連は三重2区を地盤とする中川正春衆院議員(73)=比例東海=が今期限りで引退することを受け、候補者を募集
していた。4人から応募があり、県連の選考委員会が下野氏を選んだという。
下野氏は常任幹事会後の記者会見で「内定に感謝している。国会議員になる夢を持っていた」と述べ、人口減少対策に注力
すると強調。県議は「衆院解散が明確になるまでは続けたい」と語った。
中川氏は下野氏が選ばれた理由について「県議としての実績や政策に対する思いが評価されたのだろう」と説明。他に立民
の候補者が決まっていない1区と4区でも、近く内定する考えを示した。
下野氏は鈴鹿市出身。内閣官房の職員やアイシン精機の職員などを経て、平成23年4月の県議選同市選挙区で初当選。
四日市港管理組合議会の議長や県の監査委員などを歴任した。慶応大院卒。
衆院三重2区は下野氏のほか、自民党現職の川崎秀人氏(41)と、日本維新の会新人の森口あゆみ氏(58)が立候補を
予定している。
(7月10日)
党勢低迷にあえぐ立憲民主党が、政治分野のジェンダー平等推進へ女性議員の仲間を増やそうと「全国女性キャラバン」を
始めることになり、10日、東京・有楽町で出発式を行った。
キャラバンには、隊長を務める辻元清美参院議員のほか、国会や地方の女性議員30人が参加。この日、参院議員となって
1年を迎えた辻元氏は「立憲民主党は元気がない、しっかりしろといわれるが、立憲女子は元気です。今の立憲女子はどこ
の党にも負けない、最強だと思っている。立憲女子が日本、党を立て直す思いで頑張りたい。この地から今の政治を変えて
いきたい」と訴えた。
同党は昨年の参院選前に「女性候補者支援チーム」を発足させるなどして、女性議員増への対策を進めている。4月の統一
地方選では、擁立した候補者の女性比率が30%、当選者では33%。また当選者のうち、女性の当選率は90%を超え、男性
の78・40%を上回ったといい、地方の女性議員の数は、改選前より60人増えたとしている。
辻元氏は、次期衆院選でも前回を上回る数の女性候補擁立を目指したい考えを示し、「へこたれんで。(女性議員が)党も
元気にするからね」と話した。今後は9月まで、議員たちが全国をキャラバンで回りながら街頭演説などを行い、「立憲
女子」のアピールを続ける。
(7月11日)
次期衆院選での野党間の選挙協力を巡り、立憲民主党と共産党がつばぜり合いを演じている。候補者調整を否定してきた
立民の泉健太代表が方針を再考したことに対し、共産が「これまでの言動との整合性に関する説明」を求めているためだ。
互いが貴重な連携対象である両党は最終的に妥協点を見いだすと目されているものの、当面は党の威信をかけたチキン
レースが続きそうだ。「共産を名指しで言われたことに対して、整合性を説明してほしいと申し上げた。あまりに誠実さを
欠いた対応ではないだろうか」。共産の小池晃書記局長は11日の記者会見で、共産側の要求に応じなかった泉氏に不快感
を示した。「自民、公明両党が結束してかかってくるときに一緒になって戦わずして勝てるわけがない」とも述べた。
泉氏は7日の会見で「どこの党のどなたかが何かいろんなことを言うかもしれないが…」などと共産の要求を拒否した。
同時に、「候補者調整」と「選挙協力」は別だと主張し、一人の候補者を複数の政党が支援する選挙協力には否定的な考え
も打ち出していた。
泉氏の後ろ向きな発言について、共産関係者は「一言多い。言われた方はムッとする。苦労している」と不満げに漏らし
た。 そもそも、「立憲共産党」と批判されることを警戒し、幅広い野党間の候補者調整を強調したい立民と、政策合意を
含めた「本気の共闘」を志向する共産との間には溝がある。
立民の岡田克也幹事長は11日の会見で泉氏の方針に従う意向を示した上で、「候補者調整であって共闘ではない」と共産
との間に一線を引いた。野党第1党の党首が説明に追い込まれれば沽券(こけん)にかかわるとの声もあり、泉氏に近い
党関係者は「共産の要求は放置する以外にない」と語る。 もっとも、党勢拡大傾向にある日本維新の会と、立民が協力
関係の構築を期待する国民民主党は候補者調整に応じない構えだ。そのため、立民と共産は互いが連携しなければ党勢低迷
に拍車がかかる懸念を抱える。両党は次期衆院選までには合意に至るとの見方が強い中、しばらくは体面を意識した我慢
比べが続きそうだ。
(7月12日)
7月11日、立憲民主党は、次期衆院選に向けたポスターを新たに3種類作製し、発表した。3枚ともに写真はなく、赤地に
白抜き文字で「今の健康保険証を守ります」、青と白地に赤い文字で「増税隠しを許さない」、ピンクの文字で「#女性の
声が政治を変える」と、同党の主張を書き込んだ。
岡田克也幹事長は会見で、「わかりやすく目立つものにしたいと思った」と説明。「秋口の衆院選は十分あり得る。その
ことも念頭に置いてポスターを作った」と狙いを語った。
立憲のイメージカラーは青で、これまでは青を基調としたポスターが多かった。2020年11月、当時の枝野幸男代表体制
では、「あなたのための政治」、2021年12月、泉健太代表体制で初のポスターでは「さあ、力を合わせて。」、2022年
参院選では「生活安全保障」「もっと良い未来」など、キャッチフレーズも抽象的なものが多かった。
今回は「今の健康保険証を守ります」など1つのテーマを訴える内容となったが、SNSでは不評が相次いでいる。《3枚の
うちの1枚とはいえよりにもよって、なぜ赤なんですか? 世間が「立憲共産党」と揶揄してることを知らないわけでも
あるまいになんで自ら共産党に寄せてくるのか?》 《党公式がワンイシューポスターってまるで共産党・・・》
《ポスターも昭和感満載だなw》 《泉代表体制の立憲のもっともダメな所は広報である。それを改めて思い知らされる
ポスター》泉代表は、次期衆院選をめぐって野党共闘に否定的な方針から一転、野党各党と候補者調整や選挙協力をする
としている。7月7日には、方針転換の理由について「選挙が遠のいたということであれば、さまざまな意味で再考する
のは当たり前」などと説明していた。
だが、8日には、国民民主党の玉木雄一郎代表が、「共産、あるいは共産と組む政党とは一切、調整しない。立憲が共産
と組むなら、候補者調整や選挙協力はできない」と表明している。「7月12日には、日本維新の会が、元立憲の関健一郎・
前衆院議員を愛知15区の公認候補に決定。維新は同日、関氏を含めて、衆院選挙区支部長を新たに8人発表するなど、次期
衆院選の候補者擁立を急ピッチで進めています。すでに公認候補予定者は100人を超えました。
一方の立憲は、松原仁衆院議員(東京3区)が6月に離党。新滋賀2区での公認が内定していた徳永久志衆院議員(比例
近畿)も離党届を提出。2人は維新からの出馬も取りざたされています。立憲は、選挙区で200人を擁立する目標を掲げて
いますが、まだ150人にとどまるなど、維新の勢いに押され、苦境に立たされています」(政治担当記者)
立憲が発表した新ポスターは苦境の表れか。共産党とガッチリ共闘し、維新に対抗するなら、ピッタリのポスターと言える
のだが……。
(7月13日)
動物愛護活動で知られるタレントの杉本彩が13日、国会内で開かれた立憲民主党の「動物愛護議員サミット」に出席
した。公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」理事長を務める杉本は、超党派の動物議員連盟アドバイザーを務めている
ことから、立憲議員とも交流を続けている。
この日は泉健太代表をはじめ党所属の国会議員や地方議員30人と対面とオンラインで、動物虐待の現状や法整備の必要性
について意見交換した。ペットの虐待禁止などを定めた動物愛護管理法は2019年の改正で、「施行5年」の見直し条項が
盛り込まれている。
現行法だと、飼い主や業者が所有権を放棄しなければ、虐待を受けた動物を強制的に引き離すことが難しいとされている。
近年に起きた動物虐待事件に関し、杉本は「私たちは動物虐待事件において通報を受けたものに関して必要とあれば、
積極的に刑事告発しています」とした上で「緊急一時保護は、最優先事項です。被害に遭った動物たちが適切に保護され
なければ、本当の意味での事件解決に至らない」と強く訴えた。
一方、泉氏は「ペットの問題やマイクロチップ問題、殺処分ゼロを目指して10年以上取り組んでいます。我が家では
ウサギを飼っている。問題意識を共有して、国会でのルール作りに務めたい」とあいさつした。
終了後、杉本は泉氏の印象について「動物虐待問題にきちっと目を向けてくれているので、わたしたちもありがたい。
(法改正に向けて)期待しています」と語った。
(7月14日)
次期衆院選に向け、立憲民主党が目指す野党候補者の一本化について、日本維新の会の藤田文武幹事長が「都合が良す
ぎる」と批判したことについて、立憲の泉健太代表は14日の会見で「維新は公明党と都合の良い関係を続けてきた」と
反論した。
藤田氏は12日の会見で、立憲が次期衆院選の選挙区で野党候補の一本化をめざしつつ、共産党とは選挙区のすみ分けに
とどめようとしていることについて、「選挙区は調整して自分たちが勝てるようにしながら、政策は合意しないのは都合
が良すぎる」と発言。「党利党略」批判を展開した。これに対し、泉氏は14日の会見で、公明が大阪都構想に協力する
代わりに、維新が選挙区のすみ分けに応じてきた経緯を念頭に、「自身でやったことはすっかり忘れているようだ。国政
で他党の力を借りたことはないと言っていたが、思いっきり借りてきた」と指摘した。
(7月15日)
立憲民主党の小沢一郎衆院議員は15日までに自身のツイッターを更新し、前日14日に、横浜市内で同党の水野素子参院
議員のパーティーで講演したことに触れ、野党が結集した上での政権交代の必要性をあらためて訴えた。
「このまま自民党の利権政治を続けていたら日本は沈没してしまう、利権政治との決別という一点で野党が結集し政権交代
を成し遂げ、国民の生活が第一の政治を実現すべきである、と訴えさせていただきました」と、つぶやいた。
小沢氏は14日の講演の中で、同党の泉健太代表が、次期衆院選に向けた候補者擁立に積極的ではないとして、泉執行部の
対応を批判した。泉氏が当初、獲得議席が150議席を下回った場合、辞任するという考えを表明(その後、200議席目標に
引き上げ)したが、150議席や200議席では衆院の過半数(233議席)に至らず、小沢氏が目指す政権交代にも到達しない
ことを念頭にした発言とみられている。
(7月16日)
立憲民主党の泉健太代表は16日、日本維新の会が関西を中心に勢力を強めていることに関し、「ベーシックインカム
(最低限所得保障)の非現実性など次第に維新の政治のほころびも見えてきている。国民も冷静に維新の政治を捉えていく
ようになってきたときに十分に関西でも戦える環境ができてくる」と述べた。奈良市内で記者団に語った。
泉氏は維新が野党第1党になる可能性について問われ、「立民は野党第1党どころか、政権交代を目指して議席を伸ばして
いくので(維新が第1党になる)想定はない」と話した。 また、衆院解散・総選挙に関し、「この秋、(臨時)国会の
冒頭、10月の22や29日はあり得るとの考え方に立って党内で準備させている」と説明。
政府のマイナンバーカードを巡るトラブルを挙げ、「何も見直さずに強行するということであれば当然、争点になって
くる」と指摘した。
(7月17日)
7月14日、立憲民主党の小沢一郎衆院議員は、同党の水野素子参院議員のパーティーで講演。「政権交代の実現こそ、野党
第1党にとって最大の目標でなければならない」と強調した。
次期衆院選をめぐり、泉健太代表ら党執行部が150議席を獲得目標に掲げていることを念頭に、「(過半数に満たない)
150人でどうして政権交代ができるのか」と批判。「自民党政権による既得権を壊し、恩恵を受けられていない人たちに
利益や富を分配するには政権交代しかない」と主張した。
15日夜には、橋下徹・元日本維新の会代表とインターネット番組で対談。橋下氏が、次期衆院選で、小選挙区で候補者を
一本化するため、野党間での予備選を主張したことに、小沢氏は「大賛成だ。維新も立憲も全選挙区に立てて、重複した
ところは予備選をやればいい」と応じた。6月16日には、小沢氏や小川淳也前政調会長ら12人の同党衆院議員が発起人と
なり、『野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会』が設立され、党所属衆院議員96人のうち53人が賛同して
います。6月21日には、牧義夫、野間健両衆院議員が、小沢氏に近い衆参国会議員およそ15名で政策勉強会『一清会』を
立ち上げたことを発表。これまで2度の政権交代の立役者となった小沢氏ももう81歳。次期衆院選が政権交代の最終戦と
位置づけ、政治活動を活発化しているのです」(政治担当記者)
だが、泉代表に、維新を含め野党間での予備選で候補者を一本化する気はさらさらないようだ。7月16日、泉氏は奈良市内
で、維新が米国の核兵器を日本で共同運用する「核共有」の議論開始や憲法改正を掲げていることについて、「かなり現実
から離れた政策を掲げている。これでは国民の生活や命、暮らしは守れない」と述べた。
泉氏は維新が野党第1党になる可能性について問われ、「立憲は野党第1党どころか、政権交代を目指して議席を伸ばして
いくので(維新が第1党になる)想定はない」と話した。
7月5日、維新の藤田文武幹事長は記者会見で、次期衆院選をめぐる立憲との選挙協力について、「うちは最初から最後
まで、表でも裏でも、選挙区調整はやりません、と申し上げてきた」と改めて否定。国民民主党も立憲との選挙協力には
消極的な姿勢を崩していない。
SNSでは、小沢氏が野党間での予備選で候補者を一本化し、政権交代を目指すと発言したことに否定的な声があがって
いる。 《維新や国民が無責任野党と手を組むわけがない》 《野党をかき集めても、維新の会と国民民主党は連立に参加
してないだろ。立憲民主党、日本共産党、れいわ、社民党が与党になる確率は0に近い》 《維新との連携はあり得ない。
連携するなら一清会だけ連携して沈めばよい》
小沢氏は橋下氏との対談で、「このままだと野党第一党といいながら沈没してしまうんじゃないか」と危機感を語り、動き
を活発化させたことについて「死ぬ前にもう一度政権を、という気持ち」と語ったが……3度めの政権交代への道は果て
しなく遠そうだ。
(7月18日)
立憲民主党は18日、党倫理委員会の決定に基づいて徳永久志衆院議員(比例近畿)から提出された離党届(6月27日)を
受理せず、除籍(除名)処分とした。
岡田克也幹事長は会見で「常任幹事であり、滋賀県連代表でもある。また今年1月に新たな滋賀2区公認候補に内定した
立場にありながら国会運営の違和感など説得力に欠ける理由によって離党というのは理解できない」とした。
2021年衆院選比例代表で当選した徳永氏について「立憲民主党を名乗って当選した。自ら勝ち取った議席ではない」と
議員辞職を勧告した。
(7月19日)
立憲民主党の泉健太代表は19日、東京都内で開かれた退職者連合の会合に出席し、次期衆院選での連携に向けて、国民
民主党の玉木雄一郎代表に協議を呼びかけた。
泉氏は会合で「働くことを軸とした安心社会を作っていく意味では我々は思いを共にする。立憲民主と国民民主が力を
合わせることが望まれている以上、我々はそれをしっかり受け止め、協力していくところをどう作っていくか、改めて努力
したい」と語った。
敗北した4月の衆参補欠選挙については「玉木代表ともよく話し合い、また反省をしなければならない」と述べた。
連合の清水秀行事務局長は、次期衆院選で泉、玉木両氏への推薦を近く決定するとした上で、「連合と共に立憲、国民
民主両党が進んでいくことを望む」と語った。
会合には玉木氏も同席したが、立憲との連携には触れなかった。
(7月20日)
立憲民主党は20日、執行部と都道府県連幹部との会議をオンライン形式で開いた。 泉健太代表は次期衆院選の候補者
擁立を急ぐ考えを示した上で「各党との(候補者)調整も進めたい」と述べ、野党間の競合回避を目指す考えを重ねて表明
した。
(7月21日)
立憲民主党の泉健太代表は21日の記者会見で、東京電力福島第1原発から出た処理水の海洋放出計画に関し、「漁業協同
組合として一つの結論に至るのであれば、次のステップに入ることはあり得る」と述べ、漁協が納得すれば放出を容認する
考えを示した。
泉氏は、放出による漁業への影響について「ゼロではないかもしれない」と指摘。同時に、放出計画は安全基準に合致する
とした包括報告書を国際原子力機関(IAEA)がまとめたことにも言及した。政府には「福島や近隣の県民の思いに十分
寄り添うべきだ」と改めて求めた。
(7月22日)
選挙戦略や党運営、重要政策を巡る方針と、さまざまな懸案に関する野党幹部らの発言を採録した「今週の野党」。
■今の健康保険証は残すべきだ 立憲民主党・泉健太代表
河野太郎デジタル相やデジタル庁の対応を見て質疑の仕方を決めていく。大変強い問題意識を持っている。「今の健康保険
証は当面残すべきだ」ということを軸にして主張していく。
(21日、マイナンバーを巡る問題で26日に予定される参院閉会中審査について記者会見で)
■候補者調整は相手があっての話 立憲民主党・岡田克也幹事長
候補者調整をできるだけ行う。何回も申し上げているが、相手があっての話だ。現時点で日本維新の会や国民民主党は否定
的な見解を示している。本来であれば与党を一人でも減らすという共通の目的を持ちうるはずなので、粘り強く説明して
いきたい。
(18日、次期衆院選に関し記者会見で)
■支持率は下がりだすと一気に… 日本維新の会・馬場伸幸代表
維新への支持が非常に好調であると、勢いがあると報道されているが、支持率というのは下がりだすと一気に下がる。少々
高い数字が出ても喜ぶべきではない。気合を入れて地に足を着けた活動をしていくことが必要だ。
(19日、世論調査での政党支持率を巡り党会合で)
■自民支持の減った分は「支持なし」に 国民民主党・玉木雄一郎代表
自民党の支持率も下がっている感じがする。LGBT(理解増進)法の影響も、いわゆる岩盤保守層に対してはあったの
かなあ、と。減った分がどこか(別の政党)に行っているというよりも、支持なしが増えている。
(18日、世論調査での政党支持率を巡り記者会見で)
■阿部知子氏に説明していただかないと 国民民主党・榛葉賀津也幹事長
(立憲民主党の)阿部知子衆院議員は謝罪されたのかな? 具体的かつ論理的になぜそういう発言をしたのか説明をして
いただかないと、被災地の皆さんは納得しないと思う。(福島の処理水は)科学的には安全だが、大きな最後の壁が心の
壁、風評被害だ。それを皆で取り除こうと言っているときに、どっちの方向を見てやっているんだという話だ。
(21日、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出中止で韓国の野党議員らと連携した阿部知子氏について記者会見で)
■態度を改めるのが前提 共産党・小池晃書記局長
「選挙協力しない」との発言が壁になっている。態度を改めるのが話し合いの前提だ。(信頼が回復すれば)調整に必要
な政策の擦り合わせや政権合意の議論に入っていける。
(18日、次期衆院選を巡る立憲民主党の泉健太代表の発言に関し記者会見で)
(7月23日)
仙台市議選(30日投開票)の告示後、最初の休日となった22日、各陣営は人が集まる商業施設や駅周辺へと選挙カーを
走らせた。梅雨が明け、杜の都は本格的な夏に突入。強い日差しが照りつける中、街頭に立った候補者は暑さを吹き飛ばす
熱気で、有権者に支持を呼びかけた。
「(東日本大震災の)被災者の暮らしの安定のためこれからも全力を尽くす」 共産党現職は午前9時半、宮城野区東部
のスーパー前から街頭演説をスタートさせた。目の前にある災害公営住宅に向かって、被災者に寄り添い続けると約束
した。
無所属現職は午前11時20分ごろ、推薦を受けた国民民主党の玉木雄一郎代表と一緒に泉区の商業施設前に立った。
「各地で災害が発生している。災害に強いまちづくりが必要だ」と声をからし、汗をぬぐった。
同じころ、青葉区のスーパー前では自民党現職が高い知名度を誇る同党の今井絵理子参院議員(比例)と並んで街頭演説に
臨んだ。「(現任期の)4年で空き家が異常に増え、待ったなしの状態だ。解決を急ぐ」と力を込めた。
昼前に、宮城野区の榴岡公園前で支持を訴えたのは、自民の推薦を得た無所属新人。額に汗を浮かべながら「地域に公園が
少ないという話をたくさん聞いた。しっかり整備する」と述べ、子どもが気軽に遊べる場の重要性を力説した。
この日の最高気温29・2度を観測した昼過ぎ、立憲民主党現職は若林区の南材木町小や大和小であった夏祭りを巡った。
新型コロナウイルスの5類移行で、通常開催に戻った地域行事は増えている「顔を覚えてもらう絶好の機会」と、あいさつ
回りに精を出した。
公明党現職は午後3時、太白区の市地下鉄南北線富沢駅近くの交差点に到着。集まった支持者の体調を気遣いながら
「子育て支援は喫緊の課題。経済的支援に加え、産前産後の母親のケアも重要だ。希望を持って子育てができるように
後押ししたい」と訴えた。
(7月24日)
立憲民主党の小沢一郎衆院議員らが設立した「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」が24日、国会内で初
会合を開いた。一本化に向けた本格的な動きが見られない中、各党それぞれが候補者擁立を続ける現状への危機感を共有
した。
「有志の会」は6月、泉健太代表が否定的だった、共産党を含む候補者調整に取り組むよう働きかける目的で設立された。
党所属の衆院議員の半数を超える50人超が賛同したとされる。その後、泉氏は調整を進めると方針転換したが、共産への
拒否感の強い連合や、連携強化に秋波を送る国民民主党への配慮から、相互応援を連想させる「選挙協力」は一貫して
否定。一本化に政策合意を求める共産は不満を示しており、国民民主や日本維新の会との協議も本格化していない。
こうした状況のなか小沢氏は、この日の会合の冒頭、報道各社の世論調査で立憲の政党支持率について、「ますます思わ
しくない状態になっている」と発言。「候補者を統一しさえすれば、絶対に自公の候補に負けないのが現実だし、国民の
願いだ」と述べた。小沢氏自身は、21日に共産の志位和夫委員長らと会食するなど、その動きを活発化させている。
(7月25日)
野党間の非難の応酬がヒートアップしている。立憲民主党の岡田克也幹事長は25日、会見で日本維新の会の馬場伸幸代表
によるインターネット番組発言を非難した。「(維新は)第2自民党でいい。第1、第2自民党が改革合戦でどんどん改革を
やって、国家国民のためになることを競い合う。立憲民主党がいらっしゃっても日本は何も良くならない」などと立民を
批判。この発言に対し、岡田氏は「自民党が改革する政党だと思っているのか。自民党が好きで好きで仕方がないという
風にしか聞こえない発言」と切り捨てた。
立民との選挙協力について「未来永劫ない」などとした馬場氏の発言について「選挙に関しては自民党が増えてもいいんだ
と。立憲をつぶすんだと。そういう非常に無礼なことを公然という党首がいる党とは、候補者調整とか、そういう話には
なりません。選挙協力はもちろん、あり得ない。考え方が違う」と批判した。
また馬場氏が「なくなったらいい政党だ」と共産党を批判したことについても「公党のトップとして度が過ぎている。民主
主義の最も基本のところをまったく分かっていない。立憲民主党に対する発言も含めて撤回を求めたい。恥ずかしい話だ」
などとした。共産党の小池晃書記局長も「断じて許すわけにはいかない。断固抗議し、撤回を求めたい」と反発している。
一方で岡田氏は国民民主党の代表選(8月21日告示、9月2日投開票)について「前原(誠司代表代行)さんは、おそらく
維新ともっと距離を縮めるという考えだと思うし、玉木(雄一郎代表)さんは是々非々で自民党ともやっていくんだという
ことですから。そういったことを前面にしっかり説明されて代表選をやられたらどうか」と皮肉った。
次期衆院選を巡って立民は野党各党との候補者調整に乗り出す意向を示しているが、野党間の溝は広がる一方だ。
(7月26日)
立憲民主党の泉健太代表は26日、マイナンバーを巡るトラブルに関して同日開かれた参院特別委員会で河野太郎デジタル
相が来年秋の現行保険証廃止の方針を堅持したことを踏まえ、河野氏の辞任を求めた。
福岡市内で記者団に「保険証を残さないと不安だという声は広く出ている。それを聞かないのであれば、閣僚の任に
あたわずということだ」と述べた。
泉氏は「河野氏の強引な姿勢が混乱の元になっている」と指摘。その上で「国民の要求に応える姿勢がなければ、不安が
増して混乱の極みになっていく」と強調した。
(7月27日)
立憲民主党の小沢一郎衆院議員が26日、事務所の公式ツイッターを更新。河野太郎デジタル相が来秋の保険証廃止を堅持
する方針を表明したことに対して「政治ではなく単なる嫌がらせ」と苦言を呈した。
マイナンバーカードのトラブルが続発していることを受け、参院地方創生・デジタル特別委員会が26日に閉会中審査を
行ったが、河野氏は来年秋の健康保険証廃止方針を堅持する考えを示した。その姿勢に対し、小沢氏は「期限延長しない
意向 狂っている」と指摘し、「国民の多くが反対しているのに聞く耳持たず。これは政治ではなく単なる嫌がらせで
あり、いじめ」と反発した。
野党は保険証の廃止時期延期を主張し、自民党内からも「期限ありきではなく、信頼回復を優先して丁寧に国民の理解を
得るよう努めるべき」と廃止時期の再考を促す声が出ている。だが、河野氏はカードの自主返納が相次いでいることに
「重く受け止めている」としつつも、今月8日には「(返納は)微々たる数」と発言している。
健康保険証の来秋廃止に向け、「待ったなし」とする姿勢に対し、小沢氏はその背景を踏まえて「皆で『自民党の利権が
第一』の政治を叩き壊さなければならない。刮目を」と呼びかけた。小沢氏の投稿に対するリプ欄には「メリットが大きい
とか待ったなしだとか、誰から見た話か丁寧に御説明願いたい」「待ったなしの理由がサッパリわかりません」「なんで
そんなに保険証廃止にしたがるの?そこを説明して欲しい」などと性急にみえる政府の対応を不安視する声もあった。
(7月28日)
■立憲民主党・泉健太代表(発言録)
(現在の健康保険証を来年秋に廃止し、マイナンバーカードに統一させる政府方針について)今の保険証を維持してほしい
というのが国民の声だ。(首相は介護施設などを視察して現場の声を聞く予定だが)政府や首相の対応は遅い。視察に行く
ということは、延期を見据えていることだと期待し、信じている。早く国民の期待にこたえるべきだ。この秋の臨時国会
では、来年秋の廃止を延期するよう求めていく。(廃止時期を延期する)法案を提出する。来年の通常国会まで放置する
のはよろしくない。(記者会見で)
(7月29日)
岸田文雄首相(66=自民党総裁)、立憲民主党の泉健太代表(49)、共産党の志位和夫委員長(69)の与野党党首3人が
29日、それぞれ誕生日を迎えた。
岸田首相は昼すぎに自身のツイッターを更新。「66歳の誕生日を迎えることができました。多くの方々に支えられて年齢
を重ねることができていることに感謝申し上げます。ありがとうございます。これからも政権発足の原点である様々な方々
からの声を聞き、声を大事にしながら、目の前の政治課題に一つひとつ結果を出してまいります」とつぶやいた。
首相として初めて迎えた誕生日だった昨年は「首相就任以来、緊張感の連続、真剣勝負の連続でした。これからも難しい
課題が山積しています。初心を忘れず、努力を続けてまいります」と記した岸田首相。昨年の「予言」通り、現在は
「難しい課題が山積」した環境に置かれている。
特に、来年秋までの保険証廃止とマイナカードへの一本化方針には、国民から延期を求める声が強く、与野党からも同様の
声が出ている。2021年9月の自民党総裁選出馬以降、「聞く力」を売りにしてきた岸田首相。ここにきて、来年秋までの
マイナ保健証移行を見直す可能性を示唆し始めている。誕生日の「誓い」がどういう形になるのか、決断に関心が集まって
いる。
一方、泉氏は前日28日にツイッターを更新。「今年は誕生日の7月29日が週末ということで、担当記者の皆さんが花を
プレゼントしてくれました」と記し、花束を手に笑顔をみせる写真を投稿。「この世に生まれたことに感謝し、日本社会に
恩返ししてまいります」とつぶやいた。志位氏は29日昼すぎまでの段階で、自身の誕生日に関する投稿はしていない。
(7月30日)
政府が計画する東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を巡り、与野党の姿勢の違いが目立っている。科学的根拠に
基づかない偽情報を発信する中国政府や韓国野党に対し、自民党や日本維新の会、国民民主党などが反論している。
一方、一部野党は中国などと同様に、原発敷地内で浄化処理する前の汚染水をそのまま放出すると誤解させかねない表現を
使い続けている。
「科学的根拠に基づいた議論を行うよう強く求めたい。事実に反する発言はわが国としても累次にわたって適切な反論を
行っている」 自民の茂木敏充幹事長は25日の記者会見で、海洋放出に反対する中国の主張を、こう批判してみせた。
中国政府や韓国の最大野党「共に民主党」は処理水を「核汚染水」と表現。放出計画について「太平洋を『下水道』に
しようとしている」(中国外務省)などと批判を展開している。 だが、放出計画については国際原子力機関(IAEA)
が包括報告書で「国際的な安全基準に合致する」と結論付けた。危険をあおる中国や韓国野党などの非科学的な主張を放置
すれば、日本に批判的な国際世論や風評被害が広がりかねない。
維新の藤田文武幹事長は韓国野党の主張を「プロパガンダ」と非難し、国民民主の榛葉賀津也幹事長も「『汚染水』では
なく処理水だ」と反発する。公明党の石井啓一幹事長は、中国の姿勢について「冷静に科学的根拠に基づいて判断して
ほしい。IAEAがお墨付きを与えた」と疑問を呈する。
一方、立憲民主党の泉健太代表は28日の会見で、中国の主張に関し、「IAEAが出した結果については同じ評価が
なされるべきだ」と述べた。ただ、長妻昭政調会長は20日の会見で、「汚染水」という呼称を用いた上で、「それぞれの
政治家がいろいろな考えで使っている」と許容する考えを示した。来日した韓国野党議員の記者会見に同席し、放出計画に
反対する共同声明を出した議員もおり、チグハグな対応が際立つ。
共産党と社民党も「汚染水」などの表現を繰り返している。
(7月31日)
立憲民主党は31日、木原誠二官房副長官の妻が元夫の死亡を巡り警視庁から事情を聴かれていたとの週刊文春の報道に
関し、8月1日に警察庁と内閣官房へのヒアリングを行うと発表した。木原氏の出席も求めた。
山井和則国対委員長代理は記者団に「木原氏は疑惑の払拭や説明責任を果たしてほしい」と語った。
松野博一官房長官は記者会見で、説明の機会を設けるかどうかについて「プライベートに関することでもあり、木原氏の
判断かと思う」と述べた。警視庁に再捜査を含め対応を求めないのかどうかとの質問には「特定の事案に関する捜査や確認
を求めるのは、捜査当局の判断に影響を与える恐れがある」として、否定した。
